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連載小説 神霊術少女チェルニ〈連載版〉 4-34

 世にも可憐な美少女だったはずのアリアナお姉ちゃんが、威厳と気品にあふれた女王様に変身して、告発者の席に戻っていく。何をいっているのか、自分でも謎だと思うけど、そうとしかいいようがないくらい、このときのアリアナお姉ちゃんは、りんとしていたんだよ。
 アリアナお姉ちゃんの婚約者であるフェルトさんが、そんなお姉ちゃんをどう思うのか、ちょっと不安になって見てみると……わたしの心配なんて、全然、まったくむだだった。フェルトさんってば、男らしい顔を薔薇色に染めて、うっとりとアリアナお姉ちゃんを見つめているんだから。わたしの大好きなお姉ちゃんと、お姉ちゃんの婚約者は、今日もとっても仲が良いみたい……。
 
 アリアナお姉ちゃんは、フェルトさんに微笑みかけてから、自分の席に腰かけた。〈神秤しんしょうの間〉に、密かなざわめきが広がっているのは、お姉ちゃんの微笑みが、あまりにも魅力的だったからだろう。
 裁判官のお役目を務めるマチェク様は、ちょっと呆れた表情で、傍聴席に視線を投げ、金槌かなづちで大机を叩いてから、口を開いた。
 
静粛せいしゅくに。尊き御神霊もお認め遊ばした、〈衣通姫そとおりひめ〉の麗しさゆえ、今一度は見逃そう。以後は、固く静粛を守るように。では、次なる告発者の証言に移ろう。ルーラ大公騎士団副団長、ヴィドール・シーラ殿」
「はい、ここに」
「証言台に進まれよ」
御意ぎょいにございます、マチェク猊下げいか
 
 名前を呼ばれ、すぐに堂々と立ち上がったのは、総隊長さんだった。キュレルの街の守備隊の指揮官で、厳つい熊みたいなのに、ものすごく親切で優しい総隊長さん。今は、キュレルの街の守備隊を辞めて、急に大公家の後継になっちゃった、フェルトさんを助けるために、大公騎士団の副団長になってくれたんだ。
 総隊長さん……じゃなくて、副団長さんの周りでは、青、朱、白、黒の四つの光球が、微かに明滅めいめつしている。傍聴席の人たちには、ほとんど見えていないみたいだけど、あれは副団長さんを守護してくれている、〈固めの神亀じんき〉のお力だろう。
 
 副団長さんは、長い足で大股おおまたに歩き、証言台に立った。傍聴席に一礼、左右の貴賓席に一礼ずつ。最後に、裁判官席のマチェク様に深々と頭を下げて、副団長さんの証言が始まった。
 
「ヴィドール・シーラ殿は、アリアナ・カペラ嬢、フェルト・ハルキス殿の告発を確認した、確認者の立場での証言となる。まずは、貴殿の身上しんじょうを述べられよ」
かしこまりました。わたくしは、キュレルの街で守備隊の総隊長を務めておりました、ヴィドール・シーラと申します。平民でございます。現在は、ルーラ大公騎士団に在職し、副団長を拝命はいめいしております」
「今回、神霊庁へ告発を確認するに至った経緯を述べられよ」
「先ほど、証言台にお立ちになられました、ルーラ大公家の継嗣けいし予定者、フェルト・ハルキス様は、今回、クローゼ子爵家の事件が起こるまでは、平民のフェルト・ハルキスとして、キュレルの街の守備隊で、分隊長を務めておられました。総隊長であったわたくしは、フェルト様のご入隊の当初より、公私こうし共に深く関わり、親代わりのような立場であったと自負しております。その関係から、クローゼ子爵家が、フェルト様に対して何をしようとしたのか、この目でしかと見ております」
 
 副団長さんは、堂々とした態度で、クローゼ子爵家の事件について、証言を重ねていった。話の内容としては、フェルトさんやアリアナお姉ちゃんの証言と同じだったけど、総隊長っていう立場にあった人が、キュレルの街の守備隊を代表する形で、はっきりと口にする言葉には、しっかりとした重みがあった。
 スイシャク様やアマツ様は、副団長さんのことを〈益荒男ますらお〉って呼ぶことがある。益荒男っていうのは、強くて立派な男の人っていう意味らしい。大きな身体が、いっそう大きく見えるくらい、頼もしい副団長さんを見ていると、なるほど、その通りだなって思っちゃったよ。
 
 副団長さんが、証言を重ねるたびに、周りに浮かんでいる四色の小さな光球が、ちかちかちかちか、ちかちかちかちか、星みたいにまたたいている。傍聴席や貴賓席の中に、真剣な顔つきで、副団長さんの周りを見回している人がいるのは、きっと神亀の存在を感じ取っているんだろう。
 神霊庁の神使しんしであるマチェク様は、当然、四柱よんはしらの神亀が見えているようで、副団長さんに対する視線が、どことなく優しい。副団長さんの証言が終わったときも、思わずっていう感じで、大きく一つうなずいてから、こういった。
 
「畏み畏み、シーラ殿。詳細な証言、ご苦労でした。証言の最後に、申し述べたきことがあれば、この機会にお話しあれ」
「ありがたき幸せでございます、猊下。わたくしが申し上げたいのは、たった一つでございます。尊き身分の方々には、はかりごとも戦略もあるのでしょう。平民であるわたしには、尊い方々のお心の内は、きっとわからないのでしょう。ただ、どれほど偉そうな理屈をいわれても、子供たちがさらわれ、〈野ばら亭〉の人たちが焼き殺されそうになった事実は、絶対に消えません。消させません。何年、何十年経とうとも、決して」
 
 大きな声を出しているわけでも、感情的になっているわけでもないのに、副団長さんの言葉は、目に見えないむちみたいな力で、傍聴席に叩きつけられた。そう、叩きつけられたと表現するしかないくらい、強い思いのこもった言葉だったんだ。
 ゆっくりと頭を下げた副団長さんに、軽く会釈えしゃくをしてから、マチェク様は、小さな金槌かなづちで大机を叩いた。傍聴席の人たちは、皆んな気まずそうに無言でいるんだから、今回の金槌は、単なる合図なんだろう。
 
「これにて、ヴィドール・シーラ殿の、最初の証言を終了する。詠唱のは、やはり先に終えておる故、略儀りゃくぎにて、世にも尊き御神秤、御名ぎょめい銀光ぎんこう〉様に言上仕ごんじょうつかまつる。ヴィドール・シーラ殿の証言について、天秤をお示しあれかし」
 
 マチェク様の声に応じて、〈神秤の間〉では、またしても奇跡が起こった。どこからともなく、あらゆる色、あらゆる大きさの光球が顕現けんげんし、縦横無尽じゅうおうむじんに〈神秤の間〉を飛び回り、光り輝く巨大な天秤に向かっていき……左側の秤皿はかりざらに、うず高く積み上がったんだ。
 神秤の〈銀光〉様は、お名前の通り、清らかで神々しくて、ほんの少しだけ怖いような光を放ち、微かに震えたかと思ったら、一気に天秤を傾けた。もちろん、フェルトさんやアリアナお姉ちゃんと同じ、真実を示す左側に。
 
「神霊庁が神使しんしいち、クレメンス・ド・マチェクが宣言いたす。現世うつしよに神の奇跡をもたらしたもう御神秤、御名〈銀光〉様は、ヴィドール・シーラ殿の証言もまた、すべて真実とお認めになられた」
 
 マチェク様の宣言は、今日、三度目になる。フェルトさん、アリアナお姉ちゃん、副隊長さんの証言が、すべて真実だって認められたのは、わたしとしては、当たり前のことだったんだけど、〈神秤の間〉に集まった人たちは、なぜか大きくどよめいた。
 不思議に思っていると、神前裁判の初めから、ずっとそばにいてくれるヴェル様が、小さな声で教えてくれた。
 
「今回の神前裁判は、極めて異例な展開になっていますね。傍聴に集まった中には、過去の神前裁判について、それなりに知識を持っている者も多くいるようなので、皆、戸惑っているのです」
「異例って、何がですか? 裁かれているのが、元大公だからですか?」
「それもありましょうが、むしろ〈神判しんぱん〉の結果に驚いているのです。告発者の証言において、すべての御神霊が真実という判定を下されることなど、滅多めったにありませんからね」
「え? どうしてですか? 自分の言葉が真実だって信じているからこそ、神霊庁に告発するんですよね? 被疑者になった人が、事実をごまかそうとして嘘をいうんなら、まだわかりますけど」
「告発者が信じている〈真実〉と、客観的な事実としての〈真実〉、そして神々から御覧ごらんになった〈真実〉は、同じものとは限らないのですよ、チェルニちゃん。また、真実は真実に過ぎず、それが正義であるとは限りません。神のことわりに結果を委ねる神前裁判は、人の子には理解の及ばぬ高みにあるのです」
 
 ヴェル様の言葉は、十四歳の少女に過ぎないわたしには、むずかしいものだった。もう少し説明してほしくて、わたしが、口を開きかけたところで、マチェク様が、最後の告発者の名前を呼んだ。
 
「ルーラ王国騎士団中隊長、リオネル・セイン・コーエン殿。証言台に進まれよ」  
「畏まりました、マチェク猊下」
「傍聴の皆々に申し上げる。リオネル・セイン・コーエン殿は、コーエン伯爵令息として証言するにあらず。ルーラ王国騎士団の代表として、証言するものである。リオネル殿の言葉は、王国騎士団の総意であると心得られよ」
 
     ◆
 
 マチェク様がそういったとき、〈神秤の間〉は、痛いくらいに静まり返った。何回も傍聴席がざわめいて、そのたびにマチェク様が金槌を振るっていたのに、今は物音一つしない。反応が薄いんじゃなく、衝撃に硬直しちゃったんだって、わたしにもわかった。だって、傍聴席の人たちのほとんどは、目を見開いたり、口を開けたりしたまま、顔色をなくしていたんだから。
 リオネル様は、不気味な静寂の中、いかにも騎士らしい凛々しさで、証言台に進んでいった。一歩一歩、リオネル様が歩くごとに、微かなささやきが広がっていく。貴賓席にいるわたしには、よく聞き取れなかったけど、一言だけ、耳に突き刺さってきた言葉があった。〈王国騎士団は、ルーラ王国を割る気なのか〉って。
 
 証言台の前に立ったリオネル様は、傍聴席と左右の貴賓席に、それぞれ一礼した。アリアナお姉ちゃんたちは、最後に裁判官席のマチェク様に礼をして、証言を始めていたのに、リオネル様は違っていた。裁判官席のさらに上、レフ様のいる貴賓席に視線を向けてから、両膝をついて頭を下げたんだよ。
 レフ様と出会ってから、騎士団っていうものに興味を持つようになって、何冊も本を読んでいるから、すぐに気づいた。騎士の身分にある人が、両膝をついた礼をするのは、神霊さんと国王陛下にだけなんだって。
 
 今日のレフ様は、〈神威しんいげき〉として傍聴していて、〈神威の覡〉っていうのは、神霊さんの化身に他ならない。だったら、リオネル様が、レフ様に両膝をついても良い……んだろうか? リオネル様が、王太子殿下に背中を向けて、レフ様に両膝をついた瞬間、〈神秤の間〉は、声にならない衝撃に揺れたような気がするんだけど……。
 マチェク様は、リオネル様をとがめることもなく、二度三度、金槌で大机を叩いてから、声をかけた。
 
「リオネル・セイン・コーエン殿も、告発の確認者としての証言である。まずは、御身おんみ身上しんじょうを述べられよ」
「承知いたしました。わたくしは、リオネル・セイン・コーエン。コーエン伯爵家の嫡男であり、ルーラ王国騎士団に奉職ほうしょくいたしております。現在の階級は中隊長にして、誠に畏れ多くありがたきことに、この世の太陽でらせられる、レフヴォレフ・ティルグ・ネイラ様の副官として、末席に名を連ねております」
「今回の告発を、確認するに至った経緯を述べられよ」
「先ほど、フェルト・ハルキス殿の証言にもございましたように、我らが団長閣下は、〈神託しんたく〉で在られるお嬢様、チェルニ・カペラ様の安寧あんねいをお望みでございます。チェルニ様との文通において、姉君であるアリアナ嬢の御婚約者、フェルト殿の危機をお察しになられた団長閣下は、我ら王国騎士団や〈黒夜こくや〉、さらにはご自身の執事であられるオルソン猊下を、チェルニ様の下へとおつかわしになられました。わたくしは、そのえあるお役目にお選びいただき、フェルト殿の護衛についておりましたので、このたびの一連の騒動は、我が目で確と確認しております」
 
 〈野ばら亭〉にいてくれたときには、物静かで優しくて、いつも穏やかに微笑んでいたリオネル様は、思わず背筋が伸びちゃいそうな覇気はきを漂わせて、証言を続けていく。クローゼ子爵家からの無理な要求を断ったら、〈野ばら亭〉が放火されそうになって、フェルトさんも拐われそうになって、大公騎士団に襲われそうになって……。
 改めて聞くと、クローゼ子爵家も元大公も、本当にひどいと思う。わたしたちの場合は、レフ様っていう、この世で一番頼りになる人が味方をしてくれたし、神霊さんたちも助けてくれたけど、普通だったら、悲惨な結果になっていたはずなんだ。子供たちの誘拐といい、わたしたちへの悪意といい、クローゼ子爵家や元大公たちは、何て罪が重いんだろう……。
 
「丁寧なご説明、ご苦労でした、リオネルきょう。証言の最後に、申し述べたきことがおありなら、ご発言あれ」 
「恐れ入ります、マチェク猊下。証言の最後に、我が王国騎士団の騎士一同と、〈黒夜〉の皆様からの伝言をお伝えしたく存じます」
「よろしい。どうぞ」
 
 リオネル様は、もう一度、深々とレフ様の方に頭を下げてから、傍聴席に向き直った。証言というよりは、演説とか宣言とかいった方が良いような口調で、ゆっくりと、堂々と、リオネル様はいった。
 
「我らが王国騎士団と、王国を陰から支える〈黒夜〉とは、こころざしを同じくする同胞はらからである。我らは、地位も名誉も財貨も要らぬ、灼熱しゃくねつした信仰の徒であり、そうでなくてはならぬと、天命によって定められた存在である。信仰の対象となるのは、勿論もちろん、ルーラ王国の至尊しそんたる〈神威の覡〉、我らが団長閣下である。団長閣下がお望みである以上、我が国から連れ去られた子らを取り戻し、〈神託の巫〉をお守りいたし、王国の平和を守護することこそが、我らの使命と存ずる。我らのく道をふさげるものかどうか、試したき者は試すが良い。王国騎士団と〈黒夜〉が、身命しんみょうけてお相手つかまつろう」
 
 あまりといえばあまりの言葉に、〈神秤の間〉は、ものすごく重苦しい沈黙に包まれたし、わたしだって、硬直しちゃったよ。〈灼熱する信仰の徒〉だの、〈天命〉だの、〈志尊〉だの、王国騎士団の人が口にしていい言葉なの? 国王陛下も王太子殿下も、絶対に良い気がしないんじゃないの? リオネル様ってば、大丈夫?
 率直にいって……ちょっとだけ、リオネル様の正気を疑ったわたしは、横にいるヴェル様に、こっそりと聞いた。
 
「ヴェル様、ヴェル様」
「何ですか、チェルニちゃん?」
「今の、リオネル様の言葉って、許されるものなんですか? 王国騎士団って、一応は、国王陛下に忠誠を捧げているんですよね? あんなこといっちゃって、良いんですか? 不敬罪とかになりませんか?」
「……王国騎士団や〈黒夜〉より、チェルニちゃんの方が分別があるというのは、困ったものですね。良いかどうかと聞かれれば、もちろん、良くはありませんよ、チェルニちゃん。現世うつしよことわりからすれば、大逆罪たいぎゃくざいにも等しい発言でしょう。しかし、神霊王国であるルーラ王国は、半ば、現世の理の外にある国なのです。御神霊の化身であられる〈神威の覡〉は、現世の理ではなく、神世かみのよの理をって、語られるべき御方おんかた。そう考えれば、リオネル卿の挑発的な発言も、当然ではあります」
「でも、やっぱり、挑発していますよね? リオネル様ってば、あんなに優しくて理知的な方なのに、どうしちゃったんですか?」 
「リオネル卿は、物事を穏便おんびんに終わらせたいからこそ、ああして威嚇いかくしておられるのです。神前裁判の結果すらくつがえそうとする者が現れたら、国の分裂につながりかねません。そうさせないように、わざと高圧的なことをいっておられるのですよ……多分」
「最後の多分って、何なんですか、ヴェル様?」
「王国騎士団の方々は、忠誠心が厚くていらっしゃるので、少しばかり不安なのです。マルティノ卿であれば、言葉通りの宣戦布告でしょうし。穏当おんとうなリオネル卿なら、大丈夫でしょう……きっと」
 
 ヴェル様の説明に、わたしまで不安になっている間に、今日、四度目の〈神判〉が行われた。あっという間に〈神秤の間〉を埋め尽くした大小の光球は、きらきらと輝いては飛び回り、左側の秤皿に集まった。
 今までの三人のときよりも、はるかに多い光球が、目を射るくらいの光を放っているように見えるのは……気のせいだと良いな。神霊さんたちが、リオネル様の宣言に賛同して、さっきよりたくさん顕現けんげんしているわけじゃない……よね? ね?
 
 巨大な神器じんぎ神秤しんしょうが、微かに震えながら天秤を動かし、真実の左側に傾けたのは、予想の通りだった。リオネル様は、丁寧に礼をして、告発者の席に戻っていく。神秤の判定さえ、最初からわかり切っていたみたいな、淡々とした態度だった。 
 
 リオネル様の登場で、重く沈んだ空気を振り払うように、マチェク様が、小さな金槌を打ちつける。〈神秤の間〉に入場した告発者は、全部で四人。今、全員の証言が終わったんだから、次は被疑者側の尋問になるんだろうか?
 わたしが、じっと注目していると、マチェク様は、さっと表情を改めた。さっきまでよりも、もっとおごそかで、もっと真剣で、まるでお人形みたいに冷たい表情。マチェク様は、告発者の席から、被疑者の席に視線を移し、こういった。
 
「重ねていう。神霊庁が取り仕切る神前裁判は、現世うつしよの裁判にはあらず。如何いかなる虚偽も、欺瞞ぎまんも、詭弁きべんも、尊き御神霊の知ろしめす真実の前には、徒労とろうであると知らねばならぬ。その上で、口にするべき言葉があるなら、証言台に進まれよ。元大公騎士団長、バルナ殿」
 
 被疑者席の椅子で、うずくまっていた元大公騎士団長は、雷に打たれたみたいに身体を震わせた。神前裁判は、いよいよ次の局面を迎えようとしているんだよ……。