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三重県伊勢市にある小さな出版社です。
小説家になろうにて好評連載中の『神霊術少女チ…
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『フェオファーン聖譚曲 op.Ⅰ 黄金国の黄昏』最終話の掲載につきまして
皆様
いつも『フェオファーン聖譚曲 op.Ⅰ 黄金国の黄昏』をお読みいただきた、ありがとうございます。
さてこの度、本来は昨年アップロードされているべきでありました同作の最終話がアップロードされていないまま現在に至っていたという事実が発覚致しました。その結果、皆様には何の説明もないままに、未完結状態のまま時間が経過してしまっており、著者である菫乃薗ゑさんにも大変失礼な状態となってしまいまし
フェオファーン聖譚曲op.Ⅰ 5-11
朗らかな表情のアントーシャに、最初に言葉を掛けたのはルーガだった。滅多に遠慮というものをしないルーガは、がりがりと頭を掻き毟りながら、呆れたように言った。
「アントーシャ様の仰ることの意味が、おれには全く分かりませんよ。おれの頭が悪いからなのか、アントーシャ様が途轍もない方だからなのか。多分、両方なのでしょうな」
大きな溜息を吐くルーガの様子に、アントーシャは更に微笑んだ。ルーガの周りでは