見出し画像

愛しのホームボタン

こんにちは、opsol bookのヤナガワです。

先日、iPhone8とiPhoneXについて、iOS17の対象外となることが発表されましたね。

私は、2か月前までiPhone8ユーザーでした。今回のnoteでは、私の使っていたiPhone8をエイトちゃんと呼ばせていただきます。

5年間大切に使用していたエイトちゃんには、異様なほどに愛着が湧いていました。機種変更なんてしない、限界を迎えるまで共に人生を歩むのだと決めていたのですが、ついにごまかせない程バッテリーの劣化が進んでしまい、泣く泣くスマホを変えることに。

自宅を出る前に100%まで充電していたはずなのに、わずか10分後には30%にまで減り、あっという間に2%。さすがにこうなってしまっては、現状維持というわけにもいかなくなります。バッテリーの交換も検討しましたが、少し前にiPhone7がサポート対象外になったことを考えると、バッテリーが復活したとしても、このまま使い続けるのは得策ではないのでしょう。

なぜ私がこんなにもエイトちゃんに執着しているのか。

まずはサイズ感。最新機種は大きなサイズのものが多く、私が片手で操作するとなると、不安要素も多くありました。もちろん、エイトちゃん以降のiPhoneシリーズにminiが存在しているのは知っていますが、私の手に馴染んでいるのは、5年間の絆がある彼女(?)です。いくらサイズが似ているからといって、そう簡単に乗り換えるわけにはいきません。1人と1台の絆は、伊賀の名物であるかたやきより硬いのですから。

かたやき……三重県伊賀地方の名物菓子で、日本一硬いせんべい。ヤナガワは歯を持っていかれそうになりました。

次にホームボタン。そう、私はどうしてもホームボタンから離れたくなかったのです。「顔認証もあるじゃん。指紋より便利だよ」と言われたこともありますが、私はエイトちゃんのホームボタンを愛していたので、今更FaceIDに乗り換えるだなんてこと、できるわけがありません。あの親指を置いたときのフィット感、認証失敗時の振動、全てが愛おしいのです。「ホームボタンが恋しいのなら、iPhoneSEにしたら?」と思う方もいるでしょう。チッチッチ、甘いですね。私のエイトちゃんは、画面の周りが白だったのに対し、iPhoneSEは黒です。ホームボタンさえあればいいってもんじゃないんですよ、これが。厄介極まりないこだわりですね。

ただ、このまま言い訳を続けてもバッテリーが回復するわけでもないので、諦めて機種変更をすることに決めました。なるべくエイトちゃんの面影を残したかったので、変更後の機種はサイズ感が似ているiPhone13miniを選択。ここではミニちゃんと呼ばせてください。

今までは「ホームボタンが無いなんてありえない! 私はエイトちゃん一筋!」と言っていたのに、新しく迎えたミニちゃんを手に取るや否や、「変えて良かった。使い心地最高!」とあっという間に虜に。なんと、ミニちゃんを使ってたった10分で、今までゴネていたことが全てどうでもよくなりました。丁度いいサイズ感、ホームボタンが無くても十分扱いやすい画面、フルスクリーンで良好な視界。指紋認証が唯一の心残りではあるものの、ないものは仕方がありません。割り切れます、大人なので(ちなみに、購入して2か月が経った現在も、FaceIDは苦手で使用していません)。

そして、あんなにエイトちゃん一筋だと言っていたのに、ミニちゃんが我が家に現れた日を最後に、エイトちゃんに触れることはほぼなくなりました。あれから使用したのはたったの1回のみ。それどころか、使っているのはエイトちゃんなのに、ホーム画面に戻るためにホームボタンを押すのではなく、ミニちゃんを使う時のように、下から上へ大きく指を滑らせてしまいました。あんなに愛おしかったホームボタンの存在を忘れていたのです。我ながら薄情過ぎて言葉も出ません。

それと、ミニちゃんを手に入れてから変わったことがもう一つ。スマホを持ち始めてからずっと、1か月のデータ容量を3GBで過ごしていたのですが、機種変更の勢いでプランを変更することに決めました。

毎月、20日を過ぎるとデータ容量が上限に達していました。その状況に慣れ過ぎて、動画の再生まで永遠に回り続ける読み込み中の円も、画像が表示されないまま流れていくTwitterやInstagramのタイムラインも、もはや日常の一部だったのです。しかし、SNSの読み込みが遅いのは気になりませんが、マップや乗り換えの検索が機能しないと何かと不便です。マップに関しては、建物の情報が一切ない真っ白の画面に、現在地を表すピンだけが表示されていました。いつまでも、どこかへ出かけるたびに友人のスマホに頼るわけにもいきません。

結局、「せっかく容量を増やすのであればいっぱい欲しい!」と強欲メーターが振り切ってしまい、絶対に必要ないのに、1か月60GBのプランを選びました。お手頃価格プランの上限が7GBだったので、それだとちょっと心許ないかな、と言い訳をしながら。ちなみに、プラン変更後に確認してみたところ、残り52GBで翌月を迎えていました。大余りです。

何はともあれ、私はついに、60GB(バッテリー回復済み)の女になったのです。ひゃっほー! スーパーマリオ(※)シリーズで例えるとスター状態なので、いつでもどこでも動画の再生は任せてください。ナビだって乗り換えだってお手の物ですよ。

※「スーパーマリオ」は株式会社任天堂の商標登録です。


第2回ハナショウブ小説賞の開催が決定しました!

募集期間:2023年7月3日(月)9:00~2023年9月29日(金)17:00
募集部門:以下の2部門で、フィクションの長編小説を募集します
     (1)テーマ部門(テーマ:ふたり)
     (2)opsol部門(テーマ:「介護」「医療」「福祉」)
両部門ともに、大賞作品は書籍化&賞金30万円!
皆さまのご応募をお待ちしております。
▼詳細は公式サイトをご確認ください。

〈刊行作品のご紹介〉

『神霊術少女チェルニ1 神去り子爵家と微睡の雛』(須尾見 蓮/2021)

定価 本体1,800円+税  A5変型版ハードカバー

ほとんどの国民が神霊術を使うルーラ王国の南部。
「チェルニちゃん、いてくれてよかった。きみに力を貸してほしいと思っているんだ。街の子供たちが三人、拐われたかもしれない」
この誘拐事件をきっかけに、チェルニの運命は大きく動き出す――。

▼noteでもお読みいただけます!


『フェオファーン聖譚曲オラトリオ』シリーズ(菫乃薗ゑ/2020)

※絶版中、現在新装版刊行準備中。

「私には、この大王国の黄昏の鐘が聞こえるよ」
王族、政治家、騎士たちのさまざまな思惑の中行われようとしている禁忌の「召喚魔術」。
アントーシャたちは、果たしてそれを止めることができるのか。そして強大な王国を倒すために採ろうとしている前代未聞の手法とは――。

▼リニューアル版(op.Ⅰ)はnoteでもお読みいただけます!


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!