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連載小説 神霊術少女チェルニ〈連載版〉 3-6

 おいしいご飯の後、わたしたちは、お姫様とマチアスさんのお見送りをした。スイシャク様とアマツ様は、うちの外では姿を見せないだけの分別を発揮して、さっさとわたしの部屋に行っちゃったからね。わたしたちは、落ち着いた気持ちで、口々にお別れをいったんだ。
 
 大公が断罪されたとき、お屋敷に呼び寄せられたお姫様は、すごく豪華な馬車に乗っていたけど、今日、うちの家の前で待っていたのは、目立たない中型の箱馬車だった。多分、うちに気を遣って、〈お忍び〉で来てくれたんだろう。
 
「待たせたな、おまえたち。腹は満たしたのかね?」
 
 マチアスさんは、そういって、馬車の前で待機していた人たちに声をかけた。わたしは、お供らしい二人を見て、もうちょっとで大きな声を出すところだった。だって、忘れようにも忘れられない、あの使者AとBだったんだから!
 
「ありがとうございます、閣下。お待ちしております間に、念願の〈野ばら亭〉の料理を、堪能させていただきました。大変に素晴らしく、腹どころか、心まで満たされた思いでございます」
「それは良かった。わたしたちも、例えようもない美味をいただいたよ。そなたも満足したか、ギョーム?」
「もちろんですよ、閣下。ただ、欲をいわせていただけるなら、お泊まりでのお出かけに、お供させていただきたかったですな。せっかくの料理だというのに、エールの一滴も飲ませてくれないんですよ、ロマン様が」
「馬鹿者。当たり前だ。姫君と閣下の従者が、職務中に酒など飲めるか! それに、飲まなくても、酔っ払いのようなものだったではないか、おまえは」
「うふふふふっ。だって、ルルナが、優しく声をかけてくれたんですよ? 〈この間は、お顔の色が悪かったから、心配していたんですよ? 来てくれて良かった。安心しました〉って。いや、まったく、素晴らしい店ですよ、〈野ばら亭〉は。料理は最高だし、従業員は最高の最高だし。うふふふふふふふっ。はーっはっはっは」
「だから、姫君と閣下の御前で、何を惚気のろけているんだ、おまえは」
「あら、ギョームったら。〈野ばら亭〉に、気になる人がいるのかしら?」
「そうなんですよ、姫君。ルルナという娘で、優しくて、包容力があって、可愛くて、ちょっと太目の腹回りなんかも、実に魅力的なんです。姫君のお口添えで、わたしもロマン様も、厳罰は免れそうですからね。ちょっと頑張ってみようかなっと」
「気が早すぎるぞ、ギョーム。これから、神霊庁の裁判が控えているんだからな。わたしたちだって、被告側だぞ」
「わかってますけど、多分、大丈夫ですよ。少なくとも、重罪にはならなさそうでしょう? なので、わたし、真剣にルルナに交際を申し込んで、できれば結婚まで持ち込みたいんですが、お力を貸してくださいませんか、姫君?」
 
 相変わらず自由な使者Bが、お姫様に馴れ馴れしい口をきいたところで、使者Aが、思いっ切りBの頭をぶっ叩いた。すぱーんって、すっごく良い音がしたんだけど、大丈夫なのかな、使者B?
 
「痛い! 痛いですよ、ロマン様!」
「いい加減にしないと、不敬罪だぞ、ギョーム!」
「あら。よろしいのよ、楽しいから。後で詳しく教えてくださいな、ギョーム。相手の方が嫌がっていないのなら、力を貸しますよ?」
「やった! よろしくお願いいたします、姫君! おおっ!」
「だから、今度はなんだ、ギョーム?」
 
 失礼さが個性にまで昇華されつつある使者Bが、不意に顔を向けたのは、ちょっと後ろに控えていた、わたしたちの一行だった。
 使者Bは、アリアナお姉ちゃんを見て、わたしを見て、お母さんを見て、それ以外の人たちをさらっと流し見て、もう一度アリアナお姉ちゃんを見た。不躾ぶしつけなんだけど、めちゃくちゃ失礼なんだけど、わりと嫌らしさを感じさせない視線なのは、使者Bの人徳……なのか?
 
「何という美少女! すごいな。王都広しといえど、ここまでの美少女にはお目にかかれませんな。奥方の美貌は、すでに目にしておりましたが、さすがだな」
「そういえば、奥方と面識があったんだったな、ギョーム?」
「はい、閣下。クローゼ子爵家のカリナ様とミラン様が、〈野ばら亭〉に嫌がらせに来られたときに、わたしとロマン様がお供をしておりましたので。いやぁ、あのときは地獄の如き状況でしたよ。〈野ばら亭〉の奥方が、カリナ様をぐうの音も出ないほどやっつけたので、帰りの馬車で荒れて荒れて……。ねえ、ロマン様?」
「いや、まあ、そうだな。その節は、申し訳ございませんでした。フェルト様にも、失礼な物言いをいたしましたこと、心からお詫び申し上げます」
 
 そういって、使者Aは、地面に片膝をつけて頭を下げた。傍若無人な使者Bも、すぐにAにならって、片膝をついた。二人とも、貴族としての教育を受けている人たちなんだろう。真剣な顔で謝罪をする様子は、ちょっとだけカッコ良かった。本当にちょっとだけ。
 
 フェルトさんは、スイシャク様の雀たちから教えてもらった、使者ABの言動を知っているからね。守備隊の本部で見せた、取りつく島もない態度と比べると、とっても丁寧に対応した。
 
「いや、あの折のことは、お互いに水に流しましょう。クローゼ子爵家の捕縛に当たり、お二人も尽力してくださったと聞いていますので、何も気にしておりません。それでいいよね、アリアナさん?」
「はい。いろいろとお覚悟のうえで、お力を貸してくださったのだと、承っております。ありがとうございました」
「罪深きわたくしどもにまで、過分なお言葉を頂戴し、お礼の申し上げようもございせん。心より感謝いたします」
「わたくしも、感謝の言葉もございません。いやぁ、ここまで美人で気立の良い婚約者がいたら、そりゃあ、性悪のカリナ様にはなびきませんよね。むだな苦労でしたね、カリナ様! はははっ!」
 
 うん。この短時間に、わたしたちの間でも、〈使者Bは放置〉っていう暗黙の了解ができちゃったみたい。律儀に怒っている使者Aを無視して、お姫様が、フェルトさんに話しかけた。ちょっと声をひそめていたから、何をいっているのか、わたしには聞こえにくかったんだけど。
 
「では、わたくしたちは、いったん屋敷に帰りますからね。また会ってくれるかしら、フェルト?」
「もちろんです、オディール様。お呼びいただければ、いつでもお屋敷にお伺いいたします。その、事情も考えずにうらみを持つほど、わたくしも幼くはありません。オディール様やマチアス閣下のお心は、ありがたく思っております」
「ありがとう、フェルト。どうか、たびたび顔を見せてね。そして、わたくしたちの提案についても、よく考えてほしいの。アリアナさんのこともそうだけれど、下のお嬢さんの事情もありますからね」
「チェルニちゃんですか? チェルニちゃんに何か?」
「知らなかったとはいえ、あなたも王家の血を引く者です。あの日、神々からのご神託を聞いたのではない? 〈神託しんたくは雛にして〉……」
「〈今しばらくは微睡まどろみうち〉……! まさか、オディール様!」
「あのお言葉は、まがうことなきご神託です。聞くところによると、すべての神職と王家の血を引く者に、同時刻に下されたのだそうよ。以前、これほど大掛かりなご神託があったのは、〈神威しんいげき〉たる御方様おんかたさまのご生誕の折でした。それ以前となると、もう七百年はさかのぼるのよ」
「チェルニちゃんが、そうだと仰せになりますか、オディール様?」
「神事すら行わず、いとも容易たやすく〈神降ろし〉を行える方ですもの。他に考えようなどありませんよ」
 
 お姫様と話していたフェルトさんが、不意にわたしの方を振り返った。何だか、怖いくらい真剣な表情なんだけど、どうしたんだろう、フェルトさん?
 
「尊き雛の安寧あんねいは、の御方様と神霊庁が、固くお守りになられましょう。巫覡ふげきは、現世うつしよことわりの及ばぬ地位に在られるのですから。けれども、アリアナさんは……」
「……現世の理に縛られる……」
「神々は、アリアナさんの安全もお守りになるとは思うのだけど、あなたとの婚姻まで、必要な〈守り〉のうちに入るかどうかは、われわれ只人ただびとには、うかがい知れないことではないのかしら」
「わかりました、オディール様。今回のお話について、真剣に考えさせていただきます。ありがとうございます」
 
 フェルトさんは、わたしたちを振り返り、わたしと目が合った途端、笑いかけてくれた。いつものフェルトさんと同じ、爽やかで優しい笑顔。でも、お姫様との短い会話の間に、何かが決定的に変わったんだって、わたしにはわかった。
 覚悟が決まったっていうか、覚醒したっていうか、ちょっとヴェル様っぽくなったというか。言葉にするのはむずかしいけど、一瞬の、でも驚くくらい鮮やかな変化だった。こっ、恋とか、れっ、恋愛に関すること以外は、察しの良い少女なのだ、わたしは。
 
 そんなフェルトさんの表情を見て、わたしは、唐突に気づいた。フェルトさんは、お姫様にも似ているし、マチアスさんにも似ている。三人が並んでいると、やっぱり血を分けた孫なんだって、そう思ったんだよ……。
 
     ◆
 
 お姫様たちが帰り、総隊長さんたちも見送ってから、わたしは、自分の部屋に戻って考え込んだ。今日も一日、いろいろなことが起こって、考えなきゃならないことが、山ほどあったから。十四歳の少女にしては、わりと波瀾はらんに満ちた生活だよね。
 
 ひとつ目は、ちょっと意地悪な同級生たちのことだ。おじいちゃんの校長先生に呼び出されて、校長室へ行く途中、階段で出会った女の子たち。お姫様の話が衝撃的で、うっかり忘れそうになってたけど、あの子たちって、あんまりよくない状態だったと思うんだ。
 わたしに嫌味をいってきたとき、彼女たちの肩に乗っていた小さな蛇は、いったいどうしたことなんだろう? カリナさんやクローゼ子爵の身体から生えていた、〈鬼成きなり〉の蛇と同じものなんだろうか? そうだとしたら、まだ少女の彼女たちが、どうしてそれほどの〈けがれ〉を抱え込んじゃったんだろう?
 
 ぐるぐる、ぐるぐる。わたしは、可愛い水色の絨毯じゅうたんの上を、転がりながら考えた。〈鬼成り〉であるにしろ、そうではないにしろ、あの小さな蛇は、絶対に無害なものじゃなかった。急激な変化はなくても、いつか彼女たちをむしばみ、魂を汚れさせてしまうんじゃないだろうか。
 今まで、わたしの目に、そんなものが見えたことはなかったのに、どうして、あのときだけ見えたのかな? その理由が、〈彼女たちの蛇が、とても悪いもの〉だからだとしたら、このまま無視していてもいいのかな?
 
 ぐるぐるぐるぐる、ぐるぐるぐるぐる。仮に、わたしが彼女たちを助けたいと思ったとして、できることはあるんだろうか? ヴェル様の〈鏡の世界〉で、浄化っぽいことができたのは、塩と鈴の神霊さんが、強い力を貸してくれたからだった。何よりも、ご神鏡の神聖な空間の中で、スイシャク様とアマツ様がいてくれたのが、大きな理由だったと思う。
 じゃあ、この現世で、わたし一人で、彼女たちの小さな蛇を、消したりできるんだろうか? そもそも、そんなことをする必要があるんだろうか?
 
 ぐるんぐるん、ぐるんぐるん。多分、今のわたしは、すごく重大な岐路きろに立っている。大好きな〈騎士と執事の物語〉の一節にあった、〈ここが思案のしどころだ。わたしは、人生の分水嶺ぶんすいれいに立っているのだ〉っていう感じなんじゃないかな。
 
 浄化についていうと、可能性はあると思う。あの蛇なら、わたし一人の力では無理だとしても、塩と鈴の神霊さんや、スイシャク様とアマツ様にお願いしたら、はらえるだろう、多分。
 小さな蛇は、わたしを怖がっていたような気がするから、神霊さんの助けがなくても、何とかなるのかもしれない。でも、あの子たちって、わたしに意地悪ばっかりしてたよね?
 
 意地悪については、別に怒っていない。どうでもいいことだから、本当の本当に、怒ってはいない。ただ、自分たちが招き寄せたんだろう〈穢れ〉を、頼まれもしないうちに、わたしが勝手に清めようとするのって、何か違う気がするんだよね。
 
 ふっと顔を上げる、スイシャク様とアマツ様が、揃ってベッドの上に座って、わたしをじっと見つめていた。スイシャク様の黒曜石みたいな瞳は、とっても深い色に輝いて、わたしを優しく見守っていた。アマツ様の、ご神鏡みたいな銀色の瞳は、強い興味の色を浮かべて、わたしを楽しげに見守っていた。
 スイシャク様とアマツ様が、わたしに望む答って、どんなものだろう? そう考えて、わたしはぶるぶるっと頭を振った。そうじゃない、そうじゃない。スイシャク様とアマツ様は、わたしが間違っていたら、きっと教えてくれるけど、それよりも先に、自分の気持ちと向き合わないとだめなんだよ。
 
 わたしは、あの子たちが好きじゃないし、あの子たちの人生に関わりたいなんて、ちっとも思わない。同時に、あの子たちの不幸を望んでいるわけじゃないし、本当に困っていて、助けを求められたら、できる範囲で応えてもいい。あの子たちに限らず、ほとんどの同級生に対して、同じように思うんだ。
 
 ぐるぐる、ぐるぐる。さらに何回か、絨毯の上を転がってから、わたしの気持ちは固まった。蛇を見ちゃった者の義務として、一回だけ真剣に忠告しよう。それ以上は、わたしからは手は出さない。その結果、あの子たちが蛇を生やしちゃっても、それは自分で選んだ道なんだろう。蛇の罪業を背負うのは、彼女たち自身なんだから。
 
 あんまり優しくない答にたどり着いたわたしは、スイシャク様とアマツ様に目を向けた。二柱ふたはしらの神霊さんのご分体は、なぜだか満足そうな表情で、わたしにうなずきかけた。いつの間にか、メッセージが送られて来なくても、鳥の表情が読めるようになった自分が、ちょっと微妙だとは思ったけどね。
 
 そして、黒曜石と白銀の瞳を見つめているうちに、わたしは不意に気がついたんだ。あれ? あれれ? わたしの思考って、何だか変じゃない?
 
 このルーラ王国は、〈森羅万象しんらばんしょう 八百万やおよろず あまね御神霊みたま御坐おわします〉国だから、神秘的な体験には事欠かない。でも、だからって、神霊さんのご分体が二柱も、自分のベッドでくつろいでいたり、対価もなしに〈勝手に〉神霊術を使ってくれたり、神霊さんの眷属っていってもらったり、同級生の肩に〈鬼成り〉の蛇を見たり、それを祓うべきかどうか悩んだりするのって、普通のことだったっけ?
 
 なぜか、細かく震えはじめた身体を、両手でぎゅっと抱きしめたとき、わたしは、さっきのフェルトさんとお姫様を思い出した。お姫様は、わたしのことを気にしていた。フェルトさんは、わたしを振り返って、怖いくらい真剣な顔をした。そして、何だか聞こえにくかったけど、お姫様は、口にした気がするんだ。〈神託の巫〉って。
 
 その言葉を、意識の上に上らせた瞬間、スイシャク様とアマツ様がすっごい反応を示した。スイシャク様は、純白の光となって部屋中を発光させ、アマツ様は、五色ごしきの光に変じて、やっぱり部屋中を発光させたんだ。キュレルの街中で、〈カペラ家が謎の発光!〉とか噂になったら、どうしよう……。
 
 いやいや。待って、待って。わたしは、ちょっと勉強が得意で、かなり神霊術が得意な少女だけど、別に特別な存在だとは思わない。そんなわたしが、よりにもよって、自分を〈神託の巫〉だと思うなんて、図々しいにもほどがあるよ。
 〈神威の覡〉であるネイラ様は、神霊術なんてものじゃない、それこそ神様そのものみたいな力を使っているけど、わたしには、とても同じことはできない。できる気がしない。未熟な少女だからじゃなく、力の大きさとか、存在の尊さとかに、あまりにも差があるんだ。神様みたいなネイラ様と、ただの少女のわたしが、〈巫覡ふげき〉だなんて、有り得るんだろうか?
 
 自分の想像が、現実離れしたものに思えて、恥ずかしくなって、絨毯につっぷしたところに、スイシャク様とアマツ様が、交互にメッセージを送ってきた。
 〈神威の覡は、我らが化身。神託の巫は、我らがよすが〉〈微睡まどろみの終わりも近し〉〈神威の覡を頼るが吉〉〈現世神世の狭間にて、逢瀬おうせときを迎えん〉って。
 
 何となく意味はわかるけど、メッセージの内容そのものが信じられない。あまりの衝撃に、わたしが硬直していると、鳥の姿に戻ったアマツ様が、短いメッセージを残して、すごい勢いで家から飛び出していった。〈神威の覡に知らせん〉って。
 
 残されたわたしは、微かに震えたまま、呆然と座り込んでいた。優しいスイシャク様は、そんなわたしの膝の上に飛んできて、前向きに身体を預けてきた。純白でふっくふくの羽毛に包まれた、巨大で可愛らしい頭を、わたしの胃のあたりにぐりぐりと押し付けて、ふっすふっす、可愛い鼻息を漏らしていたんだ。
 スイシャク様を抱っこしながら、わたしは、自分からメッセージを送ってみた。〈もしかして、ひょっとして、わたしが、神託の巫だなんてことがあるんですか?〉って。スイシャク様のお返事は、〈ついに尋ねよ〉っていう、何ともいえないものだったけどね。
 
 どれくらいの時間、そうしていたのか。圧倒的な力と、比べるもののないような尊さをまとって、アマツ様が戻ってきた。極上のルビーみたいに美しい、真紅のくちばしには、白い封筒がくわえられている。何度も何度も送ってもらって、完全に見慣れちゃった、ネイラ様からのお手紙だよ!
 
 震える指で受け取って、開いてみた便箋びんせんには、急いで書いてくれたらしい、流麗な文字の伝言が数行、美しく並んでいた。
 
 
「チェルニ・カペラ様
 
 取り急ぎ、伝言だけを書きます。
 
 一度、二人で話をしませんか? いろいろと聞きたいこともあるでしょうし、わたしから説明できることもあります。今はまだ、すべてを明らかにする時期ではないにしても。
 
 成人男性の分別として、幼い少女を誘うのは憚られるので、いっそ魂魄こんぱくだけで待ち合わせをしませんか? きみの父上から許可をいただけるよう、わたしからお願いします。
 
 きみの入試が終わった三日後は、美しい満月の夜になります。星々の海をぎ渡り、月の銀橋で会いましょう。
 
     レフ・ティルグ・ネイラ」
 
 
 ええええっ!?
 

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