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編集部日記(ハンドルネーム編)

こんにちは、opsol bookのヤナガワです。

私の「ヤナガワ」という名前は、noteやXへの投稿時に使用する、いわゆるハンドルネームです。編集部メンバーが使用している「ヤマザト」「ミワ」「ヤナガワ」は一見本名のようにも思えますが、弊社で刊行している書籍の奥付を見ても、この名前はどこにも記載されていません。一応申し上げておきますと、「熊猫本好くまねこほんふぁん」も「Ms.レモンチェッロ」もハンドルネームです。

これまで投稿してきた記事以外に、noteの下書きにはたくさんの没記事が残されています。管理画面には、タイトルと共に冒頭の書き出しが一部表示されるのですが、投稿済みのもの、没になったもの、どの記事を振り返っても「こんにちは、opsol bookのヤナガワです」という挨拶から始まっています。この書き出しは、約6か月前に投稿を始めた頃から変わっておらず、ついにヤナガワを名乗る投稿も50本を超えました。下書きに残されている没記事を含めると、70本はこの名前を名乗っているわけです。

私が本名で投稿している記事はこの世に存在しません。ヤナガワとして文章を書いていることの方が遥かに多かったこの1、2年を思い返すと、なんだか不思議な気持ちになりますね。

最近はついに、本来本名を名乗るべきメールの書き出しで、「お世話になっております。opsol bookのヤナガワです」と入力するようになりました。それも一度や二度ではなく、頻繁にこの誤入力をやらかしています(※もちろんすぐに修正しています)。

このまま時が経てば、私の中の本当の私が、だんだんヤナガワという人格に支配されてしまうように感じます。ただの凡ミスながら、少し恐怖を覚え始めてきました。よくあるホラーなら、このあたりで入力されている文章が乱れ始めてもおかしくありませんね。

先日投稿したXとTwitterについての記事には、こんなことを書きました。

「ここまでお読みいただきありがとうございます! 私の好きなアルファベットはYです。筆記体が可愛いので。それではまた、次回の更新でお会いしましょう!」

「私の本名に『Y』は一文字も入っていないんですけどね」とツッコミを入れようとしたとき、恐ろしいことに気付きました。

ヤナガワには「Y」があるということを。

もしかして、無意識のうちにヤナガワという存在が脳内に刻まれているのでしょうか。やはり、私はすでにヤナガワに乗っ取られている?

そういえば、noteのネタに困窮するあまり、一時期編集部内で交わされる雑談が、全て私に提供されているネタに思える時期がありました。あのときからすでに、私は私ではなくヤナガワだったということ? 最近、ちょっとしたハプニングを「これもnoteのネタだな」と思ってしまうのも、全部ヤナガワのせい? じゃあ今このnoteを書いているのも、私ではなくヤナガワ?  まずい、本当の自分を見失いそう。

いつか、opsol bookのヤナガワという人物からメールが届いたら、私が「ヤナガワ」に乗っ取られたか、本当にヤナガワさんが入社したかのどちらかだと思ってください。いや、待てよ。本当にヤナガワさんが入社したら、私の恥晒し日記もとい編集部日記に記載されている(黒)歴史が、全てその人のものになってしまう……。ええい、こうなったら仕方ない。何の贖罪にもなりませんが、もし本物のヤナガワさんが現れたら、そのときは私の本名をハンドルネームとして差し上げます。

ここまでお読みいただきありがとうございます。未来で出会うかもしれないヤナガワさんに余計な汚名を着せないよう、これからは晒す恥を最小限に抑えたいと思います。それでは、また次回の更新でお会いしましょう!


第1回ハナショウブ小説賞 結果発表!

最終選考結果が発表されました!
▼受賞作品は公式サイトをご確認ください。

〈刊行作品のご紹介〉

『神霊術少女チェルニ1 神去り子爵家と微睡の雛』(須尾見 蓮/2021)

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ほとんどの国民が神霊術を使うルーラ王国の南部。
「チェルニちゃん、いてくれてよかった。きみに力を貸してほしいと思っているんだ。街の子供たちが三人、拐われたかもしれない」
この誘拐事件をきっかけに、チェルニの運命は大きく動き出す――。

▼noteでもお読みいただけます!


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「私には、この大王国の黄昏の鐘が聞こえるよ」
王族、政治家、騎士たちのさまざまな思惑の中行われようとしている禁忌の「召喚魔術」。
アントーシャたちは、果たしてそれを止めることができるのか。そして強大な王国を倒すために採ろうとしている前代未聞の手法とは――。

▼リニューアル版(op.Ⅰ)はnoteでもお読みいただけます!

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