編集部日記(魅惑の消しゴム編)
こんにちは。ここ最近、毎日ペンケースから消しゴムを取り出しては、「ああ、新しい消しゴムを買わないと」と思っているのに、結局本日まで同じものを使用し続けているヤナガワです。
つい最近まで大きかったはずの相棒が、いつの間にかこんなにも小さくなってしまいました。これはこれで可愛いので使い続けているものの、一体あとどれくらい耐えてくれるのでしょうか。
ケースがついていたあの頃は、自発的にどこかへ転がっていくこともなく、机から落ちても音で気付くことができました。しかし、ここまで丸みを帯びてしまうと、それはもう昔話のおにぎりの如くコロコロと転がってしまいます。いくら私が行かないでと引き止めても、一向に足を止めない消しゴム。事務所内の僅かなすき間へと向かっていこうものならば、私にできることはもう何もありません。ただ、去っていく背中を見つめることしかできないのです。
どうすれば、米粒サイズになるまで使い続けることができるのか。このまま、割らず、転がさず、失わず、どうにか守り抜けないものなのでしょうか。
現代人の味方であるインターネットで調べてみても、大半の方は、扱いきれなくなった消しゴムに見切りをつけ、新たな相棒をお迎えしていました。やはり、それが最善策なのでしょうか。分かってはいても、人生の酸いも甘いも(多分)一緒に経験した消しゴムを簡単に手放すなんてこと、私にはできません。
ネット上には、消しゴムケースに入れると失くさない、という意見もありましたが、最後まで使いきるための策とは言い難いです。これはあくまで失くさないための手段。小さくなっても使い続けられる方法はないのでしょうか。ノック式の消しゴムであれば、小さくなっても転がらないですし、持ち手の部分は短くならないので、選択肢としてはありですよね。
そうと決まれば、下調べです。どうやらノック式の消しゴムにも種類があるようです。購入に向けていろいろと調べていたところ、Xにこんなポストがありました。
モノ消しゴムに、こんなにたくさん種類があったとは。スタンダードなモノ消しとモノライトしか使ったことのない私は、何よりも、文字なしのモノ消しが存在していたことに驚きました。
思い返せば、カンニングだと思われては困ると、学生時代はテスト中だけケースを外して消しゴムを使用していました。幼い頃の私は、年相応にピュアだったので、消しゴムに気になる人の名前をこっそり書いていたこともありましたが、それももう昔の話です。図書館でおまじないの本を借りるほどおまじないの力を信じていたのに、中学生になると穢れなき心はどこかへ飛んでいき、消しゴムの側面はまっさらになりました。意中の相手の名前を書いていないのだから、当然、テスト中にケースを外しても何の問題もないわけです。ちなみに、これまでに何個か恋のおまじないがかかった消しゴムを作ってきましたが、誰にも触れさせずに最後まで使い切れたことは、人生で一度もありません。
恋の進展に影響がある(かもしれない)消しゴムすら最後まで使えたことがないのに、ただの消しゴムを最後まで使い切るだなんて、私にできるのでしょうか。
いや、ここで諦めるわけにはいきません。紙との摩擦が不可能になるその日まで、私はこの子を使い続けるとここに誓います。年内には使いきれるかな。noteで宣言したことはトライすると決めているので(※今のところ達成率5%)、とりあえず2023年は今の相棒と過ごしたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございます。ちなみに、現在の相棒はこの1カ月で3回ほど迷子になりました。それでは、また次回の更新でお会いしましょう!
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