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編集部日記(映画鑑賞編)

こんにちは、opsol bookのヤナガワです。

本日更新分の記事を書き進めていたような気がしていたのですが、「こんにちは、opsol bookのヤナガワです。」とだけ入力された無題のファイルのみが下書きに残されていました。特に何も書いちゃいなかったようです。書くネタは見つかっていないけどとりあえず何か打っておくか、と冒頭の挨拶のみを入力する癖があるので勘違いしていたのでしょう。

改めてここ最近は何をしていたかなと振り返ってみたところ、とある映画を観たことを思い出しました。現在上映中の「カラオケ行こ!」がどうしても観たくて、電車で2時間30分の場所にある映画館へ行ったのです。いや、特急電車に乗ればもう少し早く到着するのですが、お金が財布から出たくないとぐずるので、仕方なく各駅停車と急行を乗り継いでの旅となった次第です。

この映画の原作漫画である和山やまさんの「カラオケ行こ!」(ビームコミックス)が以前から大好きで、何度も何度も読み返していました。「まじで読んだほうがいいよ」と家族に(物理的に)押し付けたことも。

漫画原作の実写映画やドラマは、作品によって観たり観なかったりで、特に否定的な意見はありません。何を基準に視聴の有無を決めているのかと聞かれると明確な答えは出ませんが、今回は野木亜紀子さんが脚本を担当されることがきっかけでした。好きなんです、野木さんが脚本を手掛ける作品。映画化とともに脚本家が発表された時点で、すでに私の期待はパンパンに膨らんでいました。

本当は公開してすぐに観に行く予定でしたが、もろもろの事情により予定を空けられず、公開から一週間後に観ることに。その頃にはすでに入場特典の配布は終了していました。いや、いいんです。そりゃ貰えるなら欲しかったけれど、私が観たいのは本編だから。初日に観に行けなかった自分が悪い。入場特典がなくなるくらい動員数が多いのであれば、それは良いことだと捉えるべきでしょう。

入場特典はさておき、私の本命はパンフレットです。最近は、サブスクやレンタルで簡単に映画を観ることができます。それでも映画館で観たいと感じた作品ならば、パンフレットは手元に残しておきたいタイプなのです。

映画館に到着し、まずは真っ先に売店へ向かいました。

パンフレットはレジにいる店員さんに声を掛けて購入する必要があります。レジカウンターには現在上映中の作品のパンフレットがずらりと並び、思わず笑みがこぼれます。「カラオケ行こ!」のパンフレットは空色だったはず。どこだ、どこにあるんだ。

端から端まで探してみても、目当ての表紙は見つかりません。はて? どうして?

確かにSNSでパンフレットが売り切れの劇場が多数あるという情報は目にしていました。でも、ここは三重県。大都会なら売り切れも頷けますが、この一週間毎日満員だったとしても、三重の地ならばきっと在庫は残っているはず。だって三重だし。

三重県に失礼極まりない評価を下しながら、恐る恐るレジカウンターの横にあるパンフレット販売リストに目を通すと、10作品以上もの作品名が並ぶ中で、「カラオケ行こ!」のみ「売り切れ」と書かれた赤いシールが貼ってありました。そ、そんな……三重県なのに……?

現実を受け止めきれず、店員さんに「すみません、この『カラオケ行こ!』のパンフレットって、売り切れって書いてあるってことは売り切れですよね」と意味のわからない質問をしてしまいました。店員さんは「見ればわかるだろ!」とは言わずに、売り切れであること、入荷は未定であることを優しく教えてくれました。仕事増やしてすみません。

まだ視聴前にもかかわらず、パンフレットの売り切れが思いのほかショックだったのか、上映開始時刻まで心ここにあらずの状態で商業施設内をウロチョロしていました。買い物をするわけでもなく、ご飯を食べるわけでもなく、ひたすら徘徊。映画館へ向かう道中に見つけて回したカプセルトイの三分の二がダブりだったことも、じわじわダメージとなっていたのだと思います。上映中に何か食べようかなとフードメニューを眺めているときも「でも、パンフ買えなかったしな。カプセルトイもダブってるし」と謎の呪いに囚われ、結局何も買わずに劇場入口へと向かいました。

席に着いた後も「パンフ……パンフ……」と心の中で鳴き声を上げていましたが、上映が始まればブルーな気持ちはどこへやら。ただただ映画に引き込まれました。私の拙い語彙ではうまく説明できないため感想は割愛しますが、もう一回、いや三回は観れます。二時間半掛けて観に来た甲斐がありました。とりあえず、私の人生で経験したことがないほど繰り返しX JAPANさんの紅を聴いた107分でしたね。帰り道は、ひたすら紅をループ再生しながら帰りました。

映画が素敵だったからこそ、余計にパンフレットを持たぬ自分に悔しさが募りますが、嘆いていても仕方がありません。先日再入荷のお知らせもありましたが、スケジュール的にもう一度映画館へ足を運ぶのは難しいので、潔く諦めることにしました。大人ですし。

映画は公開したらすぐに観に行くべし。諦めたとはいえ、パンフレットを購入できなかった悲しみは未だに癒えないものの、その教訓を得られただけでも良しとしておきます。

ここまでお読みいただきありがとうございます。たまに仕事終わりにレイトショーを観に行くのですが、別の部署の人が偶然私を見かけ、「ヤナガワみたいな人がいたけど、まさか本人が仕事終わりにこんな場所にいるわけがない」と思ったそうです。私は何だと思われているんだ? それでは、また次回の更新でお会いしましょう!


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