小説コンテストを開催することにした、駆け出し出版社の話(装丁担当が決まったよ編)
皆さま、お久しぶりです。opsol book編集部のヤナガワです。
1月6日より原稿募集を開始した「第1回ハナショウブ小説賞」も、早いもので締め切りまで残り1か月となりました。あっという間に3月ですね。
手探りで始めたこちらのnote、想像より多くの方にお読みいただきました。毎日、通知を見るたびにうれしくて、次は何を書こうかな、と小説賞の企画進行そっちのけでnoteを書こうとしたことを覚えています。
小説賞の応募フォームでは、「ハナショウブ小説賞を知ったきっかけ」を伺っているのですが、なんと、「note」と答えてくださる方がいるのです。noteすご~い! 軽口を叩いていますが、喜びはK点を越えています。
雑談はここまでにして、今回はタイトルのとおり、「装丁担当が決まったよ編」です。
ハナショウブ小説賞では、「介護」「医療」「福祉」をテーマにしたフィクションの小説を、長編部門、短編部門、小学生以下の部門、中学生部門の4部門で募集しています。
▼ハナショウブ小説賞の詳細はこちらをご確認ください。
長編部門の大賞作品は、書籍化+賞金30万円!
今回は書籍化に関するお知らせです。
装丁は宮川 和夫さんが担当!
書籍化時の装丁を担当していただくのは、本小説賞の選考委員も務める、装丁家の宮川 和夫さん。
宮川さんは、シリーズ累計100万部突破「高齢者小説」最新作、内館 牧子さんの『老害の人』(講談社、2022)のブックデザインを手がけています。
また、弊社刊行書籍である、須尾見 蓮さんの『神霊術少女チェルニ(1)神去り子爵家と微睡の雛』(opsol book、2021年)も、宮川さんに手がけていただきました。
『神霊術少女チェルニ(1)神去り子爵家と微睡の雛』は、読者の方から装丁に対するご好評の声を多数いただいています。
いやしかし、私の撮影力では、魅力を伝えきれない……。悔しくてやりきれません。もっと頑張って私のスマホ! と、私!
(2枚目以外は私が撮った写真です。比べてみると2枚目だけ雰囲気が違う気がしますね)
「ヤナガワの写真だけ見ても伝わらねーよ!」と思った方は、ぜひ実際に手に取ってみてください。装丁に並々ならぬこだわりを注いでいることが伝わると思います。
本音を言うと、「いやいや、ヤナガワの写真でも魅力が伝わったよ!」という方にも手に取ってほしいです。
「話で勝負」をする、ハナショウブ小説賞。私たちが目指す本創りには、「作品を深く理解した装丁家や装画家」は欠かせない存在なのです。
プロフィール
宮川 和夫(宮川和夫事務所)
公式サイト:https://miyaga.wixsite.com/miyakazu-bookdesign
ビジネス書、実用書から、文芸、人文、エッセイ、写真集、辞書、絵本まで幅広く手がける装丁家。
元 一般社団法人日本図書設計家協会 会長。文星芸術大学、京都芸術大学非常勤講師。
選考委員コメントが届きました!
鈴木 征浩(opsol株式会社 代表取締役社長 opsol book代表)
「この方は、作品の声を聞いて、本を形にしてくださる」直感的に感じたその感覚は、幸運にもお仕事をご一緒させていただくことになって時を経た今、全く間違っていなかったということが証明されています。
私たちが想いを込めて創設したハナショウブ小説賞。そこにご応募いただく作品を本という形にするならば、装丁をご担当いただくのはこの方しかいない、と確信しています。
皆様の心が詰まった物語が、宮川さんの手によって、唯一無二の本となり世に出ること、今から楽しみでなりません。
宮川 和夫(装丁家/宮川和夫事務所)
装丁家が小説の審査もするというのは聞いたことがないので、不安な方も多いと思います。装丁家の仕事は、物語を具現化し表出させることです。そのために本を読み込み、あるいは編集者と話し合い、世界に一つだけの本を作り出します。今まで3,000冊を超える装丁をしてきましたので、どうぞ信頼してください。
介護・福祉を経営母体とするopsol bookが「介護・医療・福祉」をテーマに小説賞を創設したことは大変意義深いと思います。部門賞の幅広さも素晴らしい。多くの作品に出会えることに今からワクワクしています。
2か月が経った今
改めて、原稿募集を開始して2か月が経ちました。
初めて小説賞のことをnoteに投稿したのは9月。企画自体は7月頃から進んでいたと思います。
暑いな~と思っていたら夏が終わり、お正月だと浮かれていたらあっという間に募集開始日、寒い寒いと言っている間に冬が過ぎ、もうすぐ春を迎えます。
先日耳鼻科を受診した際に見せられた花粉飛散予測グラフは、とんでもない伸びを見せていましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
小説賞を開催していく中で、テーマを決めず、自由に作品を募集するほうが、より多くの応募があるのではと思うこともありました。
でも、それでは私たちが小説賞を開催する意味がありません。
第2回のテーマや開催時期は現在検討中です。
皆さまにもっとopsol bookのことを知っていただき、小説賞を通して多くの物語と出会い、たくさんの方に皆さまの物語を届けるために、今後もより良い小説賞の開催を目指します。
ところで、皆さまはどのようにしてこのnoteに出会ったのでしょうか。
コンハナ(小説コンテストを開催することにした、駆け出し出版社の話〈ハナし〉)の第1弾は9月頃の更新だったにもかかわらず、現在も時々スキの通知が届くことがあります。ちなみに、コンハナという略称はたった今決めました。
外部サイトからの流入数について、かつてはグラフのほとんどをnoteが占めていましたが、現在はTwitter、Yahoo!、Googleや弊社公式サイトなど、さまざまなサイトからの流入が増えています。小説賞の情報から、noteをお読みいただく方が増えているのでしょうか。
このnoteが、ハナショウブ小説賞応募のきっかけのひとつとなれるよう、これからもネタを捻り出していこうと思います。
第1回ハナショウブ小説賞の応募締め切りは3月31日(金)です!
引き続き、皆さまのご応募をお待ちしています。
今日のヤナガワ
先日、健康診断を受けてきました。
診察室に入り、まずは首の触診から。
先生が私の首を触りながら、
「じゃあ次は胸の音を聞きますねー。はい、ぐーっと上げてください」
と言ったので、
最近は首から胸の音が聞けるのかー(?)、と指示どおり顎をぐーっと上げ上を向く私。
「あっ……首じゃなくてね、服をね……!」
と、相当困惑した先生の声が聞こえました。
そりゃそうですよね。普通に考えて、首からは胸の音なんて聞きませんよね。「首の音」じゃなくて「胸の音」を聞くんですからね。
私の醜態を、この場を借りて供養します。