見出し画像

編集部日記(傘編)

こんにちは、opsol bookのヤナガワです。

先日、仕事終わりに商業施設内にあるとあるお店で夕飯を食べました。

この日は小雨がぱらついていたので、念のためビニール傘を持っていくことに。今は問題なくても、お店を出るときに土砂降りになっている可能性がありますからね。

19時30分頃に夕飯を済ませ、帰る前にウィンドウショッピングをしました。せっかく寄り道をしたのですから、隅から隅まで楽しんでから帰らなければ。

カプセルトイコーナー、書店、アパレルショップ。時間の許す限りお店を見て回り、時刻はあっという間に20時55分。専門店エリアは21時閉店なので、急いで退店しなければなりません。雨降ってないといいけど、と思ったところで思い出しました。私の手に、相棒のビニール傘が無いことを。

夕飯を食べるときに傘の持ち手を椅子にかけて、「忘れないようにしなきゃな~」なんて思っていたのに、すっかり忘れていました。か~! まったく、手間のかかる奴め! もしかしたらまだお店に店員さんがいるかも、と急いで向かいましたが、残念ながらすでに店内は暗くなっていました。そりゃそうですよね、もう閉店ですもんね……。

一応サービスカウンターに問い合わせましたが、まだ傘は届いていないようで、あえなく撃沈。ギリギリまで気付かなかった私が悪いので、この日は諦めて帰ることにしました。出入り口の手前で、飲食店の店員さんらしき方たちとすれ違ったものの、恐らく退勤済みであろう方たちに、「私の傘知りません!?」と声をかけるわけにもいきません。

時刻は20時58分。専門店エリアに繋がる通路は、警備員さんの手により続々とシャッターが下ろされています。ええい、今日は諦めると決めたのだ。忘れた傘のことは記憶から消し去り、数時間前と変わらず小雨がぱらつく中、駐車場に停めたマイカーへ向かって走るしか、私には選択肢が残されていませんでした。このくらいの雨ならば、傘なんて持って来なければよかった。

翌日。もう一度お店に問い合わせてみます。忘れた傘はかなり年季が入っていて、お世辞にも綺麗とは言えません。良く乾かさずに使用していたからか、若干骨組みの部分に錆もあって、正直そこまで執着するような代物でもありません。貰い物というわけでもなく、適当に選んで数百円で買ったよくあるビニール傘なので、忘れたままにして、おニューの傘を買いに行ったって良かったのです。

でも、私にとってあの傘は、人生の数年間を共に歩んできた、いわば相棒のような存在。ここで心機一転別の傘に手を出すなど、私にはできませんでした。というか、もったいない病で物を捨てられないタイプなので、壊れてもいないのに新しい傘を買いたくはありません。本来なら発生しないはずの出費ですし。

最近はカプセルトイの商品として、さまざまな種類のめじるしアクセサリーが販売されています。傘やペンケースなど、自分の持ち物に付けてめじるしにするのです。私もミッフィーやパンどろぼうなど、見つけたらついつい回してしまうのですが、キーホルダー部分だけ失ってしまったらと思うと、怖くて傘には付けられませんでした。代わりに、私の何の変哲もないただのビニール傘には、持ち手部分にマスキングテープが貼ってあります。ほかの傘と紛れてしまっていても、きっとこれなら特定できるはず――。

お店の開店時間となり、電話で忘れ物を問い合わせてみました。

ヤナガワ「すみません、昨日傘を忘れてしまったのですが、忘れ物にビニール傘ってありますか?」

店員さん「傘だと、今1本お預かりしていて、えっと、お花のマ」

ヤナガワ「お花のマスキングテープ! それです!!」

食い気味に反応してしまいました。店員さんが答えてくれているのに、「それそれそれそれそれー!!!!」と言わんばかりの勢いで先走ってしまい、心から反省しています。

私の勢いに若干引き気味の店員さんに、後日引き取りに行くことを伝え、何とかビニール傘が私の元へ帰ってくる目星がつきました。

この一連の騒動は、私の気の緩みが原因だと考えられます。心のどこかで、傘を大切にする気持ちが欠けていたのかもしれません。もう絶対に離さない。ついでに、どこに置いていても持っていかれない工夫も必要ですね。

昨年Xで話題になっていたこの傘を買うときがやってきたのかもしれません。最近納豆に対する熱量が上がってきたので、良いタイミングなのかも。

▼納豆に想いを馳せた日記はこちら

会社に置いていたら、誰も同じ傘立てに立ててくれない可能性もありますね。私なら多分立てません。

ここまでお読みいただきありがとうございます。納豆一粒だけのアンブレラマーカーがあれば付けてもいいかも。いや、それじゃ魅力が半減か……。それでは、また次回の更新でお会いしましょう!


電子書籍発売のお知らせ

昨年開催した第1回ハナショウブ小説賞の短編部門にて大賞を受賞した「光を受ける者たち」(著・那月珠雨なづきしゅうに加筆修正を行い、opsol bookより電子書籍として発売しました。
本作は、特別支援学校を舞台とした短編小説で、著者が高校在学中に執筆。校外活動のボランティアとしてやってきた高校生たちと引率教員、そこで勤務する教員たちの出会いと葛藤を、瑞々しい感性で描いた作品です。
発売日:2024年2月9日(金)
発行形態:電子書籍
価格:本体価格350円+税
販売電子書店:Kindleストア、紀伊国屋書店、楽天Kobo、BookLive!、honto、Reader Store、auブックパス、 iBooks Store、理想書店など

第2回ハナショウブ小説賞 最終選考結果発表!

▼詳細はこちらをご確認ください。

〈刊行作品のご紹介〉

『神霊術少女チェルニ1 神去り子爵家と微睡の雛』(須尾見 蓮/2021)

定価 本体1,800円+税 A5変型版ハードカバー

ほとんどの国民が神霊術を使うルーラ王国の南部。
「チェルニちゃん、いてくれてよかった。きみに力を貸してほしいと思っているんだ。街の子供たちが三人、拐われたかもしれない」
この誘拐事件をきっかけに、チェルニの運命は大きく動き出す――。

▼noteでもお読みいただけます!


『フェオファーン聖譚曲オラトリオ』シリーズ(菫乃薗ゑ/2020)

※絶版中、現在新装版刊行準備中。

「私には、この大王国の黄昏の鐘が聞こえるよ」
王族、政治家、騎士たちのさまざまな思惑の中行われようとしている禁忌の「召喚魔術」。
アントーシャたちは、果たしてそれを止めることができるのか。そして強大な王国を倒すために採ろうとしている前代未聞の手法とは――。

▼リニューアル版(op.Ⅰ)はnoteでもお読みいただけます!

この記事が参加している募集

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!