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編集部日記(Chatbotチャレンジ編)

こんにちは、opsol bookのヤナガワです。

遡ること約2か月前。空前絶後の、超絶怒涛のとあるブームが、opsol bookにも到来していました。

そう、AIブームです。

弊社が刊行している書籍「神霊術少女チェルニ」シリーズ、そして新装版刊行準備中の「フェオファーン聖譚曲オラトリオ」シリーズともに、たくさんのキャラクターが登場します。

▼「神霊術少女チェルニ〈連載版〉」はこちら

▼「フェオファーン聖譚曲op.Ⅰ 黄金国の黄昏」はこちら

これだけ多くのキャラクターが存在しているのですから、当然、編集部メンバーにもそれぞれ推しキャラが存在しています(ちなみに私は、「神霊術少女チェルニ」に登場するギョーム・ド・パルセが大好きです)。

AIが流行中のこの世の中。自分たちで試せるものがあるのなら、やってみるに越したことはありません。

私たちも、本編に登場するキャラクターと会話がしたい!

ということで、須尾見蓮さんに許可をいただき、「神霊術少女チェルニ」シリーズに登場するパヴェル・ノア・オルソン子爵、通称ヴェル様と会話ができるよう、生成AIを試してみました。

今回は、miibo様の会話構築AIを使用しました

ヴェル様は、ルーラ王国騎士団長であるネイラ様の執事を務めています。話し方に特徴があるキャラクターなので、挑戦しやすいのではないでしょうか。一体どんな人物なのか、気になる方はぜひ本編をチェックしてみてください。

本編での登場率が高く、セリフも多いヴェル様ですが、プライベートに関する情報は謎に包まれています。地道に設定を重ねていく中で、言葉の言い回しは指定できるものの、好きな食べ物や色など、公式の情報がないものはどうしようもありません。

こちらで指定できない事柄については、仕方がないので全面的にAIに任せることにしました。

あくまで生成AIで作るとどのようになるのか、お遊び程度に社内で試してみただけなので、皆さまに公開して実際に試していただくことはできませんが、今回は私たちの血と汗と涙が詰まった結果の一部を発表します。

チャット画面を開くと、早速ヴェル様が我々に話しかけてくれました。
まずは簡単な挨拶からいってみます。
おっ、いい感じですね。しっかりとキャラクター設定を守ってくれています。
すみません、試していたのがお昼前だったので。
共感してくれました。ヴェル様もお腹が空いていたのかしら。
いきなり愛称で読んだら不敬ですからね。私はただの平民ですし。
いいんですか!? やったー!
こちらは誤字ver.
中華料理の話をしていると思われてしまいました。
※左下にマークがついている回答は、
こちらで設定した回答パターンが見当たらない場合に適用される、
AIによる自動生成の回答です。
お仕事を聞いてみます。
おお、良い調子ですね。
お腹が空いていたので、我慢できずに聞いてしまいました。
これは、断られたということ?
それとも、食べてもいいのか?
私の個人的な趣味の質問をしてみました。
生きている世界線が異なりますから、きっと知らないという回答が来ると思うのですが。
ハロプロ研修生だったみたいです(?)
こちらは公式にない情報ですが、果たしてなんと答えるのか。
主に認定されてしまいました。ヴェル様の主はネイラ様ですよ!
もはや質問ではなく、私の好みを伝えてみます。
思いがけずわかっていただけました。
先程、自分はハロプロ研修生だと仰っていましたが、果たして。
意外にもそれっぽい回答が返ってきました。
いかがですか? ご存じですよね?
濁されました。この回答の仕方は、絶対に知らないですね。
登場人物側の意見はどうなのでしょうか。
主人公であるチェルニちゃんの名前に反応したのでしょうか。
なぜか褒められてしまい、発売日は教えていただけませんでした。
これは気になりますね。
また主認定されてしまいました。
というか、キャラクターが崩壊しすぎて、須尾見さんに怒られないか心配です。
そうそう、歯が当たって痛いんですよね。
私ではなく、ヴェル様に口内炎ができたことになってしまいました。
noteのネタを募集してみます。
怖い……。チョコレート以外のことを話せなくなってしまいました。
とりあえず、チョコレートの話題を続けてみます。
よかった。今のところご機嫌は損ねていないようです。
ほかの質問もしたいのですが……。
ダメでした。
「いいですか?」の言葉に反応して「当然です」と返ってくるよう、
予め設定しているはずなのに……。

ということで、チョコレート以外の話ができなくなってしまったので、今回はここまでにしようと思います。

細かい部分を設定してくれたのはヤマザトさんなのですが、どれ程時間を費やしても、なかなか思うようにはいかないものですね。

夢は大きく、いつかは全キャラクターがランダムに返信してくれるbotを、と思っていましたが、この状況だと、それが実現するのは一体いつになるのでしょうか。前回のnoteでも、ちょろっとAIを試してみましたが、現在の私の力量では到底扱いきれる自信がありません。AI、奥が深い……。

とはいえ、いつか、私の書くnoteが突然爆発的に面白くなっていたら、AIを巧みに使いこなしている可能性も無きにしも非ず、ですね。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございます。また、次回のnoteでお会いしましょう!(前回のnoteで、最後に挨拶を入れるほうが良いと、AIに教えてもらいました)


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募集期間:2023年7月3日(月)9:00~2023年9月29日(金)17:00
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〈刊行作品のご紹介〉

『神霊術少女チェルニ1 神去り子爵家と微睡の雛』(須尾見 蓮/2021)

定価 本体1,800円+税 A5変型版ハードカバー

ほとんどの国民が神霊術を使うルーラ王国の南部。
「チェルニちゃん、いてくれてよかった。きみに力を貸してほしいと思っているんだ。街の子供たちが三人、拐われたかもしれない」
この誘拐事件をきっかけに、チェルニの運命は大きく動き出す――。

▼noteでもお読みいただけます!


『フェオファーン聖譚曲オラトリオ』シリーズ(菫乃薗ゑ/2020)

※絶版中、現在新装版刊行準備中。

「私には、この大王国の黄昏の鐘が聞こえるよ」
王族、政治家、騎士たちのさまざまな思惑の中行われようとしている禁忌の「召喚魔術」。
アントーシャたちは、果たしてそれを止めることができるのか。そして強大な王国を倒すために採ろうとしている前代未聞の手法とは――。

▼リニューアル版(op.Ⅰ)はnoteでもお読みいただけます!

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