負け組だと思っていた、ずっと。/第1回ハナショウブ小説賞 長編部門大賞受賞『ハートレス・ケア』著:小原瑞樹 発売のお知らせ
2023年開催の「第1回ハナショウブ小説賞」長編部門で大賞を受賞した『ハートレス・ケア』著:小原瑞樹(旧題『Why do you care?』)の発売が決定いたしました! 発売は2024年9月上旬を予定しています。
▼発売に先駆け、NetGalley様にてゲラを全文公開中です。
全国の書店員様、レビュアーの皆様のご感想・応援レビューをお待ちしています!
「介護・医療・福祉」がテーマとなった、第1回ハナショウブ小説賞 長編部門に応募された本作品は、元介護士の著者が描く、新米介護士の葛藤と成長の物語です。
新卒でやむを得ず介護職に就いたものの、転職を考えながら日々を過ごす主人公・大石正人。
人気の職業に就いた友人とは全く話が合わなくなった。ヘルパー歴十年以上の先輩たちのように長くこの仕事を続けられる気がしないし、真面目に仕事と向き合う同期のようになれるとも思えない。正人と同様に仕方なく介護職を選んだ年下の先輩は、「こんな底辺の仕事続ける意味ない」とまで言う始末。介護職の社会的地位の低さを正面から突きつけられ、正人は改めて自分が『負け組』である事実を思い知らされるのだった。
後ろ向きな気持ちのまま新しい業務を覚えていくなかで、「この人はどうして介護の仕事をしているのか」という疑問をきっかけに、職員や入居者との関係が少しずつ深まっていく。完全に吹っ切れたわけではないものの、自分の気持ちの変化を感じ始めた正人。そんな矢先、友人から放たれた言葉に、前を向き始めた心がまたしても揺さぶられ……。
悩み抜いた先で、正人が選んだ答えとは?
本作では「なぜ」がキーワードとなり、共に働く職員や入居者との繋がりを通して、正人が自身の職業と向き合う姿がリアルに描かれています。
▼opsol book公式サイトでは、著者の受賞コメントを掲載中!
装丁(ブックデザイン)は、ハナショウブ小説賞の選考委員も務めた宮川和夫氏、装画(イラスト)は、多くの書籍・雑誌の装画や挿絵を手がける人気イラストレーター・スカイエマ氏が担当。編集担当者は、装丁案が届いた当日、素晴らしすぎて勤務中に何度も手を止めて眺めていました。
カバーイラストは近日中に公開を予定しています!
詳しい発売日や刊行に関する情報は、続報をお待ちください。opsol book公式SNS(note、X等)及び公式ホームページにてお知らせいたします。
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刊行作品のご紹介
『光を受ける者たち』(那月珠雨/2024)
*電子書籍のみの販売です。
『フェオファーン聖譚曲オラトリオ』シリーズ(菫乃薗ゑ/2020)
※絶版中、現在新装版刊行準備中。
▼リニューアル版(op.Ⅰ)はnoteでもお読みいただけます!
『神霊術少女チェルニ1 神去り子爵家と微睡の雛』(須尾見蓮/2021)
▼noteでもお読みいただけます!