2023年開催「第2回ハナショウブ小説賞」テーマ部門で大賞を受賞した『ハローハロー』著:九津十八が本日2025年1月29日(水)に発売となりました!
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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000086349.html
担当編集より
「ふたり」がテーマの第2回ハナショウブ小説賞 テーマ部門で大賞を受賞した本作は、吃音の少年と、車椅子に乗った少女の心の叫びを描く社会派青春小説です。
吃音が原因でいじめに遭い、中学一年生の頃に不登校になった加瀬真中は、自室の中でひとり、まるで世界中から取り残された気分で毎日を過ごしていた。いつもと変わらない一日。中学三年の夏休み明けのことだった。進路調査のプリントを届けるため、クラスメイトの明石京子が真中の自宅を訪れる。
真中は、彼女を知っている。まだ学校に通っていた頃、校内で何度か見かけたことがあった。ただ、あの頃の記憶とは大きく異なる点がひとつ。今、目の前にいる彼女は、車椅子に乗っているのだ。どうして? 怪我でもしているのだろうか? そう思ったが、その疑問が言葉になることはなかった。
この日の京子の訪問をきっかけに、真中はもう一度学校に通うことを決意する。
――
「君さ、安心したんでしょ。学校には自分より不幸な奴がいるって」
2年振りに登校した真中に対し、京子は言う。続けて、こんな提案をした。互いを見下し合う関係でいることで、心穏やかな学校生活を送らないか、と。この日を境に、友達とも恋人とも呼べない奇妙な関係を築いていく二人だが……。
あなたにとっては「普通」でも、私にとっては「普通」じゃない。
そして私は、あなたのその「普通」が羨ましい。
目を逸らしてきた現実を、ガツンと突きつける。けれども、読者の心にそっと寄り添ってくれる。そんな物語です。ひとりぼっちでは難しくても、「ふたりぼっち」なら戦えるかもしれない。
ぜひ、ひとりでも多くの皆さまにお手に取っていただきたい一作です。
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装丁(ブックデザイン)は、宮川和夫さん、装画(イラスト)は金子幸代さんにご担当いただきました。
ブルーが印象的なカバーには、真中と京子の姿が描かれています。
俯く真中と前を見つめる京子。二人の視線の違いが意味するものとは? ぜひ、本編でお確かめください!
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刊行作品のご紹介
『フェオファーン聖譚曲』シリーズ(菫乃薗ゑ)
『ハートレス・ケア』(小原瑞樹/2024)
『光を受ける者たち』(那月珠雨/2024)
*電子書籍のみの販売です。
『神霊術少女チェルニ1 神去り子爵家と微睡の雛』(須尾見蓮/2021)
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