見出し画像

アイドルが私に与える感情

こんにちは、opsol bookのヤナガワです。

突然ですが、私は生粋のハロー!プロジェクトヲタク(通称:ハロヲタ)です。所謂アイドルオタクですね。

先日、大好きなBEYOOOOONDSビヨーンズさんのシングル発売記念個別イベントがありました。こういったイベントでは、サイン会やトーク会、チェキ会などが1日にまとめて開催されます。

私はチェキ会にのみ参加しました。チェキ会は、自分が推しているアイドルの隣に座って2ショットチェキを撮ることができます。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、間にアクリルシートはあるものの、推しと同じ空間でシャッターを切られるなんて、冷静に考えたらとんでもないことです。一般人として生きていく限り、推しの隣に並ぶだなんてそうそうできませんから。

※もはや私が抱いている感情は、「推し」という言葉だけで表現できるものではないのですが、今回は便宜上「推し」と表記させていただきます。

チェキ会に参加するのは、これが人生で3回目でしたが、BEYOOOOONDSさんのイベントに参加するのは初めてであり、当然、推しに会うのも初めてな訳です。いつも画面越しに見ている彼女が、私の隣に座っているだなんて。ブース内では飛沫防止のため声を出してはいけないので、ブースに入った私を見て手を振る推しに、精一杯の愛を込めて手を振り返すのがやっとでした。

チェキの撮影時間は体感10秒にも満たず、本当に一瞬で時間が過ぎていきます。会場までの移動時間を考えると、往復約5時間に対しての10秒ではありましたが、推しの人生の貴重な10秒が、私とチェキを撮るために使われているのだと思ったら、なんだか逆に申し訳ないくらいです。

私とのチェキに写る彼女の表情は、そのたった1枚のためのものなんです。普段全世界に配信・販売される映像や写真で見ているのとは違う、特別な1枚なんですよ。それだけで、お金や時間に変えられない程の価値があると思います。

スタッフの方から受け取ったチェキに写っているのは、私と推しの姿。私はお世辞にも写りが良いとは言い難い仕上がりでしたが、隣に座る推しは、いつも画面越しに見る彼女と何ら変わりがありません。本当に隣に居たんだ……とじわじわ実感が湧いてきました。その日の日記には「おめめきゅるきゅるで超かわいい」と書いてありましたが、それ以外の記述はありません。興奮のあまり、ブースを出てすぐに記憶がどこかに飛んでいってしまったので。

そういえば、私が推しを好きになったきっかけは、「文化祭実行委員長の恋(作詞・作曲:星部ショウ、編曲:板垣祐介、2019年発売)」という楽曲でした。

グループ全員のことは好きだけど、推しはいない。そんな状況で見ていた映像の中で、とあるメンバーがウインクをしたんです。

「ほえ~、ウインクかわいい~。これって振付? 隣の子もしたのかな」

映像を巻き戻して隣のメンバーに目をやると、その子もバチコーンとウインクをしていました。そのたった一秒で彼女に心を撃ち抜かれた私は、この瞬間、彼女をずっと応援すると心に誓ったのです(もちろん、最初にウインクをしていたメンバーも最高にかわいいですよ)。何がきっかけで人を好きになるのかなんて、誰にも予想できませんね。

ちなみに、私がハロー!プロジェクトを好きな理由の一つに、楽曲の素晴らしさがあります。この場を借りて私の好きな歌詞を紹介させてください。

Say Yeah!~もっとミラクルナイト/モーニング娘。

体重計乗って何じゃこりゃ何じゃこりゃ
ダイエットなんて意味ねえNight

(作詞・作曲:つんく、2001年発売)

万年ダイエッターの私には、気持ちが分かりすぎるフレーズです。実際に、今年の1月に久しぶりに体重計に乗って、何じゃこりゃ何じゃこりゃ状態でした。

こういった独特な歌詞は、特につんく♂さんが作詞している楽曲に多いような気がします。ザ・ハロプロ感と言いますか、「これだよこれ!」と言いたくなるような中毒性があって、私はもうハロー!プロジェクトなしでは生きてゆけない体になりつつあります。

印象派ルノアールのように/エレジーズ

TOKI
トキメクふTARI
足りないじKAN
感動の魂

(作詞・作曲:つんく、編曲:鈴木Daichi秀行、2005年発売)

この曲、サビで言葉遊びしてるんですよね。しりとり的な。私が作詞家だったら、サビをしりとりにしようだなんて思いつく気がしません。そもそもそんな高度な技術以前に、作詞自体できませんけど。

色っぽいじれったい/モーニング娘。

色っぽいビスケット

(作詞・作曲:つんく、編曲:鈴木Daichi秀行、2005年発売)

ハロヲタ界隈では言わずと知れた名フレーズ。色っぽいビスケットって何ぞや。

なんかもう、一周回って座右の銘にしたいくらいです。
「ヤナガワさんの座右の銘は?」
「色っぽいビスケットです!」
みたいな。

うーん、やめたほうがいいですね。

GOOD BYE 夏男/松浦亜弥

強引に引き止めてくれなくっちゃ帰るわ
門限はわざと早い時間教えるものよ

(作詞・作曲:つんく、編曲:鈴木Daichi秀行、2003年発売)

松浦亜弥さんの楽曲の中で一番好きな歌詞はこちら。この技を実践する機会が訪れたことはないですが、胸に刻みたい教えです。我が子にも孫にもひ孫にも語り継ぐと決めました。長生きしよ。

▼こちらはつんく♂さんの解説ツイート

もっと言うと、我が子には、「今日は門限やぶる」という言葉には乗らず、しっかりと家に帰そうとしてくれる人を選んでほしいですね。見極める力、大事。

今年25周年を迎えるハロー!プロジェクト。好きなところはたくさんありますが、何よりも心惹かれる楽曲を、これからも多くのメンバーに歌い継いでいただきたいです。25周年おめでとうございます!


〈刊行作品のご紹介〉

『神霊術少女チェルニ1 神去り子爵家と微睡の雛』(須尾見 蓮/2021)

定価 本体1,800円+税  A5変型版ハードカバー

ほとんどの国民が神霊術を使うルーラ王国の南部。
「チェルニちゃん、いてくれてよかった。きみに力を貸してほしいと思っているんだ。街の子供たちが三人、拐われたかもしれない」
この誘拐事件をきっかけに、チェルニの運命は大きく動き出す――。

▼noteでもお読みいただけます!


『フェオファーン聖譚曲オラトリオ』シリーズ(菫乃薗ゑ/2020)

※絶版中、現在新装版刊行準備中。

「私には、この大王国の黄昏の鐘が聞こえるよ」
王族、政治家、騎士たちのさまざまな思惑の中行われようとしている禁忌の「召喚魔術」。
アントーシャたちは、果たしてそれを止めることができるのか。そして強大な王国を倒すために採ろうとしている前代未聞の手法とは――。

▼リニューアル版(op.Ⅰ)はnoteでもお読みいただけます!