恐怖のみりん
こんにちは、opsol bookのヤナガワです。
個人的な悩みの一つに、夏場の虫ちゃん問題があります。7月に入り、虫ちゃんを見かける回数も格段に増えてきました。
私は虫ちゃん全般が苦手なのですが、中でも特に苦手意識があるのは、某Gとありんことダンゴムッシーです。名前を入力するとその姿を想像してしまうため、ここでは微妙にぼかしておきます。
某Gは言わずもがなですが、ありんことダンゴムッシーの何がそんなに苦手なのか。
まずはありんこから。そもそも集合体が大の苦手なので、ありんこが集団で屯している姿を見るだけで、情けない声が出てしまいます。もし遭遇してしまったら、なるべく地面を見ないように、なるはやでその場から逃げるが勝ちです。
ダンゴムッシーについては、こちらのnoteでお話ししています。何年経っても、鮮明に覚えている出来事です。
いずれにしろ、この時期は特に虫ちゃん対策をする必要があります。うっかり自宅内でエンカウントしてしまっては、先方にとっても不幸な結果を招いてしまうかもしれません。それぞれの暮らしの安全を守るために、できる対策はしておくに越したことはないでしょう。
そう強く思っていたのに。
出てしまいました。先日、あのお方が。
あれは、夕食の際に使用した調味料を、キッチンにあるワゴン棚に戻そうとした時でした。ふとワゴン棚を見てみると、とある一匹の虫ちゃんが歩いていました。小さなフォルムでトコトコと歩くその姿。どこからどう見てもありんこです。そんな……まだ今年は一度も見ていなかったのに!
侵入経路の特定は、この際後回しで構いません。まずはほかに仲間がいないか確認しなければ。
覚悟を決めてワゴン棚を見つめてみると、先程の一匹のほかに、新たに六匹がお散歩中でした。
これは大変です。目の前にいるありんこの姿を辿っていくと、規則正しく一列に並んだ仲間たちが、トコトコと行進しているではありませんか。こんなにも容易く侵入を許してしまうなんて、悔しい限りです。
運悪く駆除用のスプレーを切らしていたため、気休めとして蚊を撃退するためのスプレーをキッチンに向かってワンプッシュしておきました。効果があるかはわかりませんが、吹いておいて損はないでしょう。ありんこよ、すまない。
このワンプッシュに懸けて、一旦眠ることにします。手元に駆除グッズがないものは仕方がありません。無理にティッシュで対応しようとして大惨事になっても困ります。ここはひとまず現実逃避。明日のことは、明日の自分に任せましょう。
翌朝、起きてすぐにキッチンを確認しました。昨日までワゴン棚の周りにいたありんこは一匹も見当たりません。もしかして、あのワンプッシュが効いたのかも。「きっと、薬品の気配を感じて慌てて侵入口から退散したのね、フヒヒ」とのんきに笑う私は、この時点で気付いていないのです。本当の恐怖が待っていることに。
昼食の時間になり、キッチンに向かいました。ご飯を食べたらホームセンターで虫対策グッズを買おうと決意しながら、調味料を求めて、昨夜ありんこが散歩していたワゴン棚へ向かいます。
しょうゆのボトルを取ろうと、手を伸ばしたその時です。ふと隣にあるみりんのボトルの蓋が開いていることに気付きました。おっと、開けっ放しだったか、とボトルを手に取ると、その中には大量のありんこが。
イヤァッ!!!!
驚愕です。まさか、あのワンプッシュを恐れて逃げた先が、たまたま蓋が開いていたみりんの中だったということ!? それとも、甘い匂いに誘われた、カブトムシってこと!?
私は、この一連の出来事で、みりんって蓋が開いているとこんなことになるんだ……と大きなショックを受けました。食材や調味料の管理、大事。
これからが夏本番です。皆さまは必ずみりんの蓋を閉めるよう、くれぐれもお気を付けください。
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