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編集部日記(春のヒロイン編)

こんにちは、opsol bookのヤナガワです。

早いもので、ついに3月となりましたね、

2月の初めに、こんな記事を投稿しました。

春の脅威である花粉。花粉は一年中飛散しているため、何も春に限ったことではないのですが、やはり個人的な体感だとスギとヒノキの威力はレベルが違います。

なんだかちょっと目が痒いなあなんて思っていたら、あっという間に花粉が体内に侵入し、気付けば目も鼻も肌も攻撃を受けていました。おかしいですね、2月の上旬には耳鼻科に行って薬を貰っていたのですが……。もったいない症が出てしまい、飲まずにとっておいたのが仇となりました。「症状が出る前に薬を飲むのが吉!」と学んでいたはずなのに。

ここ数日は吹き荒れる強風に乗って大量の花粉たちが活発に活動していました。春が来たと思ったら急に冬の寒さを感じさせ、かと思ったら春らしく風と花粉でランデブーだなんて、なんて気まぐれな奴なのでしょうか。春って、少女漫画のヒロインだったら絶対に気分屋なツンデレガールですね。見た目はちょっとフワフワした感じで、ちょっと扱いづらくて、でもそこが愛おしい、みたいな。

いや、花粉が猛威を振るう春を愛おしく思ったことはないのですが。

春は気分屋なので、春の嵐の如く急に不機嫌になるヒロインの姿が想像できますね。気分が大荒れの理由を、こっちはイマイチ汲み取れないんですよ。歩み寄ろうとしても、下手に動くとより事態が悪化する可能性も。春ちゃん(仮名)のヒーローになるには、道のりは長そうですね。

春の醍醐味といえば、やっぱり桜ではないでしょうか。通勤時に小学校の前を徒歩で通るため、毎年校内に咲き誇る桜を眺めながら出勤しています。春は桜、秋はイチョウを眺めながら通勤するのが、私のルーティンです。

花粉がはびこる季節に屋外での食事は耐えられないため、お花見に参加することはありません。しかし、幼い頃は春の暖かい日差しに包まれながら、舞い散る桜を横目に日向ぼっこをするのが好きでした。この頃はまだ花粉症に悩むこともなく、幸せな春を迎えていたように思います。

そういえば、春には花粉と同じレベルの脅威がもう一つ潜んでいます。ありとあらゆる場所に出没する、私の天敵です。

ゆっくりと地面を伝い、洗濯物、壁、足下など、気付いたときには、奴はすぐ側に忍び寄っているのです。皆さまは何だかわかりますか?

もう一択しかありませんよね。そうです、毛虫です。

名は体を表すとはこのことかと思えるほどにピッタリなネーミング、毛虫。子どもの頃、自宅の前(外)で寝転がって日向ぼっこをしていたとき、伸ばした手の先に触れたプニッとした感触、そして何より、すぐ側に毛虫がいた恐怖を、この先私は一生忘れることはないと思います。

まあ、そもそも外で寝転がっていた私が悪いんですけどね。あのとき、驚いて飛び起きた後に毛虫と目が合ったような気がします。毛虫ってこんな顔してんだ、と思うくらいには近距離でした。

春ちゃん(仮名)がヒロインで私がヒーローだとしたら、毛虫は春ちゃんに想いを寄せている恋敵でしょうか。

キャラクターの設定を決めるうえで毛虫の生態を調べようと思ったのですが、検索すると画像もセットで表示されてしまうので断念しました。ちょっと直視はできません。

うーん、どうしようかな。定番ですが、春ちゃんの幼馴染ポジションにでもしておきましょうか。幼い頃からずっと一緒で、周りに疎まれているけど、春ちゃんだけは毛虫の理解者である、とか。逆に、気難しい春ちゃんも、毛虫にだけは本当の気持ち話せる的な。私はそんな二人の関係にちょっとジェラシーを感じていて……。

いや、待てよ。私がヒーローである必要なくない? 春ちゃんと毛虫の幼馴染ラブストーリーで成立するのでは?

ということで、これからの物語は春ちゃんと毛虫の二人に頑張ってもらうことにします。毛虫ではなく、私が恋に破れるライバルポジションだったかあ。少女漫画では、必ずと言って良いほど報われない第二のヒーローを好きになりがちなので、それはそれで全然アリです。むしろ良い。

ここまでお読みいただきありがとうございます。唯一、神尾葉子さんの『花より男子』は道明寺派でした。それでは、また次回の更新でお会いしましょう!


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