田舎育ち、電車に乗る
こんにちは、opsol bookのヤナガワです。
私は今、電車に乗ってこのnoteを書いています。
地元の電車は本数が限られており、駅もこじんまりとしています。改札は1カ所しかないので、向かう先は皆同じ。人の流れについていけば、迷うことなく改札を通ることができます。
そんな環境に慣れ切った私が電車に乗るのは、出張かアイドルのコンサートがあるときのみ。今回は出張のため、大都会へと繰り出します。
現在、スマートフォンでポチポチとこの文章を打ちながら、心臓のBPMが上昇しています。なぜなら、30分後に乗り換えがあるから。前述のとおり、私は小さな駅を愛用してきた身。乗り換えのために、階段を上がって別のホームへ移動するという一連の流れは、何度経験しても慣れる気がしません。
電車到着から乗り換えまでの時間は約10分。たかがホーム間の移動とはいえ、これだけの時間で本当に間に合うのでしょうか。きっと都会の駅は広いはず。端から端まで移動することになったらどうしよう。いや、電車内のアナウンスでも「●●方面の方はあっちの電車に乗り換えてね 」と勧めているのだから、問題なく移動できるはず。そうですよね?
そうこうしているうちに、乗り換えまで残り10分となりました。
残りの時間は精神統一とイメージトレーニングをしておこうと思います。そこまでする程のことではないような気がしていますが、念のため。過剰に心配しすぎて、降りる前から胃が痛くなってきました。なんとかなるとは思っていますが、駅構内の広さに絶望した過去があるため、油断は禁物です。
▼初めて都会の駅の恐怖を感じた話はこちら
そろそろ駅に到着する時間です。ドキドキしていると、車内アナウンスで「一番前の階段をご利用ください」という案内が。どうやら、その階段を利用すればすぐに目的のホームへ辿り着けるようです。
その言葉を信じて電車を降りてみると、少し進んだ先に階段が存在していました。頭上には案内看板まで。私が怯えていた30分間は一体何だったのでしょうか。音声と看板でダブル案内という手厚いおもてなしを受け、私は迷うことなく目的のホームへと移動することができました。
駅構内に案内看板を付けようと最初に提案した人、それを承認した人、看板そのものを生み出した人、車内アナウンスを始めた人、ここの階段を案内したほうがいいと気が付いた人。私を導いてくれたすべての人に感謝します。
不安な感情を書き記したここまでの約600字は、とんだ杞憂だったようです。次の電車の到着を待つ間、よく晴れた空を眺める余裕すら生まれ、先程まで感じていた胃の痛みは、もうどこにもありませんでした。
現在は、無事に乗り換えを済ませたはいいものの、「このnoteをどう締めようかな」と新たな悩みが発生中です。ここで乗り換えに失敗していれば大きなネタにはなりましたが、その分失うものも大きく、そこまでしてネタを作るほど、私は記事の執筆に魂を売っていません。
どう展開させようかと悩んでいるうちに、そろそろ目的地が近付いてきました。時間が迫っているのであれば仕方がないですね。復路も失敗しないよう、無事に帰宅できることを願って、今回はこの辺で終わろうと思います。それでは、また次回の更新でお会いしましょう!
……と書いたのが10月12日。今、この文章を入力しているのは10月13日です。「復路も失敗しないよう、無事に帰宅~」と、前日の私は書いていますが、残念ながらその願いは叶いませんでした。
帰宅のために向かった駅では、探している改札が見つからず同じ場所をぐるるぐると歩き続けることに。やっと改札を見つけ、窓口に特急券を買いに行行くと、「その電車は特急じゃなくて急行ですね」という駅員さんからのお言葉。迷子になった時点でタイムロスなので、急いで自動券売機で乗車券を購入するも、いつまでも画面上に領収書ボタンが出ず。何で!?と慌てていると、「領収書が必要なら別の券売機を使って」という案内文が、しっかり目の前に貼り出されていました。
苦難を乗り越え、やっとの思いで会社の最寄り駅に到着。ここまで来たら余裕ですわ、と乗車券を改札に入れ、進んだ先でゲートに挟まれました。押し込みが甘く、乗車券が手前で止まっていたからだそうです(駅員さん談)。
往路は「意外にいけるもんだよな~」と生意気なことを考えていましたが、やりすぎなくらい慎重に事を進めるほうが、私には合っているのかもしれません。電車マスターへの道は、まだまだ遠かったようです。
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