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opsol book初の小説コンテスト開催が決定しました。 コンテスト名やロゴが決まるまでの道のり、opsol bookの会議の様子などをリアルタイムでお届けします。
編集部ヤナガワが書くあれこれをまとめています。
『小説家になろう』で大好評連載中! 須尾見蓮先生による『神霊術少女チェルニ〈連載版〉』の小ネタ集です。 ※本連載投稿は、『小説家になろう』に連載されているものと同内容です。 ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・ チェルニ本編の物語とご一緒にお楽しみください。
万物に宿るとされる神霊の力を借り、人知を超える現象を引き起こす〈神霊術〉。千年の安寧を誇るルーラ王国は、国民のほとんどが、何らかの神霊術を使うことから、〈神霊王国〉と呼ばれている。 そんなルーラ王国で、史上最年少で王国騎士団長となった、レフ・ティルグ・ネイラ。彼こそは、千余年の時を経て現れ出でし《神威の覡》に他ならなかったーー。 ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・ 〈神霊王国物語〉シリーズ『神霊術少女チェルニ〈連載版〉』の外伝作品です。
『小説家になろう』で大好評連載中! 須尾見蓮先生による『神霊術少女チェルニ〈連載版〉』の外伝シリーズです。 ※本連載投稿は、『小説家になろう』に連載されているものと同内容です。 ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・ 『神霊術少女チェルニ 〈連載版〉』内で文通をしているふたり。 ふたりの間で交わされる手紙を、少しご紹介します。
05 ハイムリヒ 運命は囁く10 宣言 短くはない時間を掛けて、真実の間で起こった出来事を語り終えたアントーシャは、もう一度深々と頭を下げた。頬には薄く涙の跡が光っていたものの、表情は晴々と明るく、見る者を安心させるだけの力強さが有った。 「ベルーハの指摘の御陰で、ぼくは最後に父上に御目に掛かることが出来ました。そして、父上が残して下さった鍵を通して、ぼく達の魂と霊は固く結び付けられました。今でも悲しくて|堪らず、耐えがたい気持ちになる瞬間は有りますけれど、ぼくは大丈夫
05 ハイムリヒ 運命は囁く9 約束 召喚魔術の術式を破壊した直後、真実の間に立ち|竦み、星灯さえない虚無の夜空を見詰めていたアントーシャは、ゲーナの死と同時に出現した光球の軌跡を、絶望の眼差しで追っていた。微かに瞬く淡い黄色の光球は、人の身体を司る〈魄〉である。壮絶に四散したことによって、司るべき身体を失ったゲーナの魄は、瞬く間に微かな光さえも消し去り、何処とも知れない空に融けていった。人ならぬアントーシャの霊眼には、ゲーナの魄が身体としても記憶を失い、新しい熱量体とし
05 ハイムリヒ 運命は囁く8 再会 オローネツ城の領主執務室では、オローネツ辺境伯と|家令のイヴァーノが、落ち着かない面持ちで書類に向かい合っていた。その日だけでも何度目になるのか分からない溜息を吐きながら、オローネツ辺境伯は眉間を指先で揉んだ。 「それにしても、アントンは何を考えているのだろう。あの子なら、瞬時に何処へでも転移出来るというのに、王都からオローネツ城まで、十日以上も掛けて馬で訪ねて来るなどと。やはり、何か理由が有るのであろうな」 オローネツ辺境伯が
05 ハイムリヒ 運命は囁く7 旅立ち ゲーナの遺品の整理を終えたアントーシャは、腰を落ち着ける時間さえ持とうとはせず、早々に王都ヴァジムを後にした。ゲーナと暮らしていた邸宅には、アントーシャの許しを得た者だけが立ち入れるように魔術を掛け、着の身着のままの出立である。魔術|触媒も魔術陣も必要とせず、超長距離を転移することの出来るアントーシャは、敢えて領地までの長い旅を選んだのだった。 アントーシャが継承したテルミン子爵領は、ゲーナが魔術師団長として王都に縛り付けられて
05 ハイムリヒ 運命は囁く6 痛み 召喚魔術の失敗によって、|叡智の塔を揺るがす大惨事を引き起こして以来、ダニエはパーヴェル伯爵邸に引き籠っていた。聖紫石諸共に捥ぎ取られた右腕は、直ぐに止血と治療を施されたものの、傷口を平らにする為に再度切断しなくてはならず、ダニエの苦痛は大きかった。四散して命を落としたゲーナを思えば、腕一本の犠牲で助かった幸運を喜ぶべきだったとしても、何日も激痛と発熱に苛まれたダニエには、そう考えるだけの余裕など有りはしなかった。部下の魔術師達に、繰
05 ハイムリヒ 運命は囁く5 激怒 アリスタリスの正妃を選定する為に、動きを早めようと決意したエリザベタは、不意に視線を流した。アリスタリスの座る椅子の背後、無言で控えているコルニー伯爵とイリヤを、内心の|窺えない瞳で見据えたのである。コルニー伯爵は、顔を伏せる仕草で王妃の視線を憚り、イリヤは僅かに身を震わせた。 「殿下への支持と言えば、そなた達は二人して、地方領主の下を回っているのだったわね。殿下から伺っていますよ。直答を許します。どう進んでいるのか、わたくしに状況